サービスや安全について。乗客目線で書いてみた。ちょっとどういう風に取られるかわからなくてこわいなぁ。
それはそうといらすとやにバナナのイラストがたくさんあるのには笑った。
ANA機内での殴り合い、そして米国籍男性逮捕
まず一本目。
全日空機内で客が殴り合い 客室乗務員の対応を海外メディアが絶賛 - ライブドアニュース
え?絶賛????おかしくね????
僕がこの動画を見たときに感じたのは、
「何かあったときに、華奢な女性ばかりの日系客室乗務員は本当に乗客を守れるの????」
だった。
いやさ、この客室乗務員、やめてください!って口で言ってるだけだよね。ひとりじゃ敵わないにしても、他のドアのCAや地上の人間が駆けつけてくる事案なんじゃないの????
実際、海外ではこの件で不安を感じている人もいる模様。
もちろんANAだけじゃない、JALの機内に不安を感じた僕の体験
これがANAだけの問題か?と言われるとそんなことはなく、JALも同じ問題をはらんでいる。
鹿児島へ行ってきた(2日目) - kinakoの便所の落書き
この時のフライトでは大勢の女性が飛行機がまだ動いているベルトサイン消灯前に前方に駆け寄るというLCCもびっくりの事案に遭遇した。
このフライトではCAの安全確認もイマイチ徹底されてなく、終いにはこの騒ぎだったため本当に不安になった。こんな状態で乗客の命を守れるか?という感じ。もちろんお客様センターには伝えたけど。
機内の安全について、もっとがんばって欲しい
このANAの件で絶賛している人はおそらく飛行機に乗らない人だと思うけど、この対応に対しては明確にクレームを上げていかないと大変なことになるのでは、と思う(さすがに中の人はわかってるだろうしおそらくこのクルーは会社から怒られてるんじゃないかなぁ)。
JALやANAはそれこそ屈強な男性CAを雇うなりセキュリティー専門の職員を配置するなり、それができないなら韓国系みたいにスタンガンでも携帯する必要があるのでは、と感じた事件でした。日本人しか乗らない?んなわけないでしょ。この辺ほかのアジア系エアラインはどうしてるんだろうか。
グルテンフリー食がバナナ一本事件
2件目はこちら。
全日空(ANA)の特別機内食で “バナナ1本だけ” 出された男性が激おこ「何かの冗談かと思った」 | ロケットニュース24
この件。グルテンフリーミールがバナナ一本だった話。
ポツポツ情報が出てきたことを(真偽はともかく)まとめると、
- この乗客はLHR-HND-SYDの乗り継ぎ
- 1食目はGFミールと通常食の食べられるものを食べた
- そもそもANAのHND-SYDはこの乗客の言う「イングリッシュブレックファスト」は提供されておらず、通常食の2食目はサンドイッチひとつだけ
- この客は足りなくて通常食の1食目をさらに食べた
ということらしい。で、ネットでは「こいつ食い過ぎじゃね?」「デブ乙」「言いがかり乙」みたいな雰囲気。うーん。
確かにこの乗客は食い過ぎではある。またイングリッシュブレックファーストというのは乗客が話を盛っているのか、それとも前便のLHR-HNDを見ているからそう思ったのかは不明。ただ、2食目にバナナ、通常食はパックのサンドイッチひとつ…これってどうなんでしょ。かえってバナナの方が腹にたまるのでは感+長距離にしては貧相すぎる感じが。これだけの量しかないのに、それ以上食べた客をキチガイ扱いするのってちょっとへんじゃない?
他社と比べないと…あっこれは…貧弱…
さて、東京シドニー間はほかにJALとカンタスが飛んでいる。これらのエコノミークラスの2食目は?というと…
JALはスープストックトーキョーとのコラボメニュー+パン+パスタ+ゼリー。なおこれが成田発はANAより2時間程度出発が早いために多分4時~5時頃に提供される。これはこれで重すぎ…。ANAと逆の方が良くないですかね。
一方のカンタスはネットでは現在の食事がわからなかった。ただ一昨年あたりの情報ではそこそこの食事が出てくるようで、少なくともANAよりは良さそう。…ANAの2食目がちょっと貧相すぎない?
ただ、グルテンフリーミールがどうなのかはわからない。また、この人はめっちゃ食ってる。なのでこの人の件に関しては他社とは比べられない。でも、普通食については明らかに見劣りするのは間違いない。
実際、ANAの担当者はこの記事では
「このような長時間フライトで、バナナ1本の食事内容は配慮に欠けていた」
としているし、産経新聞の記事では
広報室では、バナナのみの「グルテンフリー」も含め量を増やすよう軽食内容を検討するとしている。
とのことで、たぶんJAL並みになるんじゃないかなぁ。ANAもさすがにこれはまずいと思ったみたい。ちなみに引用元は
全日空、到着前の「グルテンフリー」軽食にバナナ1本 英国人男性抗議でチキンソテー追加 出発直後の夕食では特別食のほかに通常食も提供(1/2ページ) - 産経ニュース
これ。飯もりもり食ってるねこの人。
なお、赤の方は中距離ビジネスクラスでまともな食事を用意してくれませんでしたとさ(どうせ寝るだけだからこの件には意見だしてないけど)。この路線、ANAの夜行はそこそこ食事出るから余計に…。
JALの新型ビジネスクラスSKYSUITEⅢに乗った。 - kinakoの便所の落書き
まあ、路線によってJALがよかったりANAがよかったりはありますよ、そりゃ。
この雰囲気、なんかおかしくない?おとなしすぎない?
この二件で言いたいのはこれ。なんか変じゃない?
一件目は安全に対して懸念を感じなければならない事案で機内の安全を改善するチャンスだし、二件目は客が満足しなかった貧弱なサービスを改善するチャンスでもある。
たぶん二件目に関してはANAはアホではないのでちゃんと認識したと思うけど、1件目についてはどこもかしこも絶賛というのはなんかおかしい。航空機の安全に関することだよ?
整備不良や荷物置き去りってのもあっては困ることだけど、整備や機材側の問題で起こることは日本の二社はとても優秀だし(大手の墜落事故はJL123以降起きてない、小さい会社ではあるけど…)、乗客もとても気にしている。でも、ハイジャックされたら?テロは?とかその辺については意識がずいぶん低い気がする(保安検査を含めて)。
新幹線で焼身自殺があったからか、普通列車のグリーン車でも警備員がいるようになったのはJRはすごいなと思う。でも、こういう警備の向上が必要!といった意見に対しては鉄道オタクからは定時性が~ダイヤが~なんて批判があったのを覚えている。うーん、それ利用者が気にするべきこと?鉄道会社が「ここまでが現状では限界です」というならまだしも、素人が気にすることじゃなくない?
今回のGFミールの件だって、ANAは量が少なすぎたって認めてるんだけど。
言うべきことは言う、それが正しいお客様
この2件。皆様はどう感じたでしょう。
1件目については航空各社には本当に対応をお願いしたいし、乗客側もあんなのでいいなんて思ってたらいけない。危ない人があなたの目の前で暴れているとき、取り押さえる手段が無くて本当にいいのかよく考えてみよう。不安に感じたら航空会社に意見を出すことも必要。
2件目。この人の行動の是非はともかく、食事が貧弱だったのは間違いない(まあ直接言ったから食事もらえてるけど)。また、伝え方は正直よろしくない。ただこれに対して乞食だなんだってのは違うんじゃないかなぁ。
さて、特に旅行や航空の世界では、ちゃんと手順を踏んで意見を伝えることはとても大事なことだというのを理解していない人もいるのかもしれない(怒鳴り散らしたりするのは最悪)。
それが仮に間違っててもいいし、できないことだってある(ANAの2食目の件も、搭載スペースの問題やそれ以外に重視することがあるからそうしていないのかもしれない)。でも伝えなければ変わらないんだよね。ちゃんとしたお客様にならないといけないなぁと思う。
ちょっと1件目と2件目で書きたい方向が別なのでうまくまとまらないんだけど、お行儀よく座って何もしない、イエスマンがいいみたいなこの風潮がちょっと気に入らないので書いてみた。
まじめな話は疲れるので、次回からまたバカみたいに飛行機乗って旅行する話にもどるよ!