この記事は王国民(田村ゆかりFC会員のことを王国民と呼びます)向け。いつもの記事とは毛色が違うのでご注意を。
→続きも書きました。
【王国民向け】続・失敗しにくいホテル選びのコツ - kinakoの便所の落書き
- 王国民向け・ホテル選びのコツ
王国民向け・ホテル選びのコツ
このブログは通常時は
- 多頻度旅行者
- 出張族
- 年に数回以上海外渡航する人
- ホテル泊が多い人
- 修行僧
向けの、わりとニッチな情報を書いている。なので、どちらかといえば「色々と情報を抜いて」書いていることが多い。
で、今回はそういう人向けの話ではなく、王国民※向け。
オタクとしてツアーを巡ったりすると(特定の声優やアイドルのファンだったりすると、色々なところでライブがある度に移動をすることになる)、ホテル選択に直面するわけです。ぼくのように特定のひいきにしているチェーンがある場合はともかく、普通はその場限りでホテルを選ぶことになる。で、そういう場合にどうやってホテルを選ぶか?ということが結構重要なわけです。
ありがちな失敗としては
- そもそもホテルが取れてない
- 公演が中止or交通機関が動かず行けなくなったけど、ホテルがキャンセル不可でキャンセルできない
- ホテルが会場から遠い
- 飲食店がなく夕食が食べられない
- ホテル自体に問題がある
あたり。こういうところを排除するためにはどうすればいいか?という話を書いておく。
なお、あくまでもこれはぼくの過去の出張族経験(5年間)と、現在の毎週旅行する趣味から導き出された経験則であり、この通りに動いたからと言って絶対にハズレを引かない訳ではないことには注意。また、ぼくは責任を取れないので、こういう考えもあるな、程度に思っていただければとおもいます。
なお、ここに書いてあることは基本的に初心者向けなので、ぼく自身が旅行する際にはここではお勧めしていない予約手段やホテルを選ぶことが多々あります。慣れてきたと思ったら、色々挑戦してみるのもいいかなと思う次第。
※王国民=田村ゆかりのファンクラブ会員。2021年のツアーは全23…24公演を全国でやるので、オタクの大移動が起こっています
追記:公共交通機関での移動しか考えないのか、みたいなご意見があったけど、ゆかりんのイベントで公共交通機関でたどり着けない会場になったことはない…はず。
基本的には街中での開催なので、ここでのホテル選びも街中を主眼に置いています。
(今回は書かない)旅行の手配をどうするか
今回の話の本筋ではないけど、そもそも開催地までどうやって行くか?って話もある。この辺は話すとさらに長くなるので、今回は省略。気が向いたら書くかもしれない。
- すべてバラ、直接予約
- 特典航空券や特典宿泊券
- ダイナミックパッケージ
- ツアー
- 株主優待
こんな手段があるよってことだけ。
予約サイトの選び方。大手旅行代理店か大手ホテルチェーンの直接予約を選ぼう
結論から書くと、基本的に国内サイトで取ろうねってことです。これが前述の1.そもそもホテルが取れてないを回避することにつながります。
まず、ホテルを取るときには普通の人は「宿泊予約サイト」を選ぶことになるかと思う。大きいところだと「じゃらん」(リクルート)、「楽天トラベル
」(楽天)、「るるぶトラベル」(JTB)、外資だと「ホテルズドットコム」、「Booking.com」等(これらはすべてOTA=Online Travel Agentと呼ばれ、代理店であることに留意)。
あとは、これらを一括検索できる「トラベルコ」「Trivago」「Googleトラベル」なんてサイトもある。
…なんだけど、基本的には「じゃらん」「楽天トラベル」「るるぶトラベル」あたりの、国内2大巨頭(じゃらん/楽天)+国内大手旅行代理店(JTB、日本旅行、KNT)+交通系の旅行代理店(JAL、ANA、びゅう等)のオンラインサイトで取ることをお勧めします。
というのも、外資系の会社はサポートに不安があるため(また、どことは言わないけどトラブル多いところも…それこそ取れてない、ということが起こった事例もある)。
サポートを受ける必要があるとき、相手の日本語が怪しかったりするとちょっと…となる人にはお勧めできない。
※慣れてきて、外資やJAL/ANA傘下のホテルチェーンを予約する場合は基本的にはそのホテルチェーンのサイトから直接予約をするのが一番おすすめ(基本的に最安になるように価格設定がされている)。この限りではないこともあるけど、基本的にそう思っておけば問題ないです。また、直接予約+会員登録で特典が付くこともある。
なお、ポイントの付与率とか色々気になる要素があるかもしれないけど、自分の宿泊数から「使用するのに必要なポイント数まで到達できるか?」をよく考えましょう。あまり宿泊しない人であれば、ポイントが容易に使える楽天トラベルやじゃらんがおすすめ。ポイントは貯めるよりも使うのが難しいのです。これ結構だいじ。
キャンセル可能な料金で取ろう
これが個人的にいちばんだいじだと思うんですけど、ホテルは必ず「変更/取消可能なレートで予約」しましょう。
2.3.4.を回避できる。
取り消し可能にしたほうがよいのは、何故なら以下のリスクがあるから。
- 演者の体調不良や個人的事情による公演中止
- 悪天候による公演中止
- 緊急事態宣言による公演中止
- 悪天候による交通機関の不通
- 日程変更
- 自身の体調不良
- ホテルの価格変動
等。これらの場合、普通は事情を説明すればキャンセル可能なことが多いけど、絶対じゃない。特にいまはホテルの経営は厳しいので、以前はキャンセルできたホテルでもキャンセル料を取られるかもしれない。また、
- 人数の増減
この場合でも、価格次第ではホテルを変えたい…となるかもしれない。
さらに、ホテルはダイナミックプライシングといって、需給連動型の価格調整を常時かけている。なので、突然高くなったり安くなったりすることもしばしば。安く取り直せるのにキャンセル不可だと過去の自分を呪いたくなることまちがいなし。
基本的にはキャンセル可能にしておいた方が安全(ぼくはすべてキャンセル可能で取っている)。
ホテルは基本的にチェーンを選ぼう
ホテル宿泊が趣味で無い限り、基本的には皆さんじゃらん等で「安い順」にソートして、ホテルが提供している情報をもとに選ぶことが多いんじゃないかなと思う。
これは結構注意が必要で、基本的に都合がいい情報しか書いてないので、口コミ等を検索して見ないと実際のところはわからない。
また、写真は如何様にも撮れるので、OTAや公式サイトの写真は外観以外信用してはいけないものと考えた方が良いです。
かといって、わざわざGoogle Mapやらトリップアドバイザーでクチコミを探すのも面倒!って人は…以下のホテルチェーンがおすすめ。
チェーンを選べば、5.ホテルに問題がある、はだいたい回避可能。
ハズレにくいホテルチェーン
- リッチモンドホテル
- ダイワロイネットホテル
- ドーミーイン※
- コンフォートホテル
- ベッセルホテル(REF、ベッセルホテル等)※
- 法華クラブ
- 三井不動産ホテルマネジメント(三井ガーデンホテル、セレスティン)
- プリンスホテル
- 航空系とその関係ホテル(JALシティ、日航、ANAクラウンプラザ、ANAホリデイイン等)
- 電鉄系ホテル(メッツ、メトロポリタン、グランヴィア、ヴィアイン、アソシア、都ホテル、東急ホテルズ等その他私鉄名を冠したホテル)
順番に意味はないです。思いついた順。この辺はいろんなところにあり、安定していて、まず明らかに失敗した!ということはないはず(コストパフォーマンスの悪さ等はまた別問題)。
※ドーミーイン・ベッセルホテルは部屋にシャワーしかないことが多いため、客室内のお風呂にこだわる場合は要確認。それ以外でもこだわりがある場合は確認したほうが良い
概ね問題ないが注意が必要なホテルチェーン
- スーパーホテル
- 東横イン
- アパホテル
- 国際ホテルチェーン(IHG系、マリオット、アコーホテルズ、ベストウェスタン等)
これは個々に。
独特のスタイル・スーパーホテル
スーパーホテルは安いんだけど、清掃が決められた時間にしか行われないので、その時間に客室にいると清掃されないというのと、朝食がおいしくないこと(無料で付くだけありがたいけど)。
また、以前はクレジットカードが使えないことが多かったけど、さすがに今は使える…はず。
(チェックインせず24時すぎると自動キャンセルになる点は注意)
また、スーパーホテルは客室の鍵が「パスコード」なのが特徴。これはスマホで写真を撮っておけば原本を持っておかなくてもよいので、気楽かもしれない。
あとは大浴場があるところが多め。客室はユニットバスだけど、結構狭かったような…。
大浴場があるビジネスホテルは客室にはシャワーしかなかったり浴室が極端に狭かったりするので、部屋でゆっくりお湯に浸かりたい人は注意。最新のホテルだとシャワーブースのみってのが結構あって、国際ホテルチェーンだと結構高い部屋でもシャワーブースのみだったりすることがある。
業界の問題児・東横イン
東横インについては、反体制的であるのがちょっと問題。東横イン不法改造問題 - Wikipedia
こういうことがちょいちょいありまして…ホテルという事業を行っているのに遵法精神が薄いことをどう考えるか?というところ。
気にしない人はまあいいかなとおもいます。
どこに行っても同じ部屋なので安心する、という人もいます。ぼくはほとんど泊まりません。
客室が狭すぎるアパホテル
アパホテルは客室があまりにも狭いことが有名。出張で使う分には問題はないけど、オタクの遠征って荷物多くなりがちだとおもいます(法被とか着替えとか…)。
アパホテルの場合、トランクを広げることすら困難な客室があるので、オタクの遠征には向かないです。
また、アパは清掃が甘いのと建物の維持管理がヘタクソな印象。さらに価格がかなりダイナミックに動くので、相場感が分かってないと手を出しにくい。
※出張で使う分にはポイント還元率が高いので嬉しいホテル。予約サイトと両付けできるし…。
さらに言えば、ホテルに統一感がないので、正直あまりおすすめしません。
泊まるだけではもったいない+外資独特の階級社会がある国際ホテルチェーン
外資系ホテルとしては
- ハイアット(ハイアットセントリック・アンダーズ・ハイアットリージェンシー等)
- マリオット(コートヤード・シェラトン・ウェスティン・マリオット・モクシー等)
- ヒルトン(ヒルトン・コンラッド・ダブルツリー等)
- アコー(イビス・メルキュール等)
- IHG(クラウンプラザ・ホリデイイン・インターコンチネンタル等)
あたりがある。この辺はそもそもホテルの格的に高級ホテルになってくる(イビスやモクシー、コートヤード、ホリデイイン、クラウンプラザあたりは安め)。
国際ホテルチェーンは基本的に公式サイトでの予約が最安+メリットが大きいようになっている。
これらのホテルはすべて「エリートステータス」制度が存在していて、ステータスがあると良い待遇を受けられる。対して一般の宿泊客は、その分価格に対してちょっと割を食うかんじ。
エリートステータスについては以下のようなものがある。↓このブログではいつもこんな話を延々としています。
IHGのステータス。お金で買えます。
マリオットのステータスはあんまおすすめしません。持ってるけど。
アコーのステータスはお金で買える。
ハイアットは結構難度が高いです。泊数で頑張るしかない。
共通したメリットとしては
- レイトチェックアウト
- 客室アップグレード
- 朝食(ホテルによる)
- ジムが無料になったりサウナが使えたり
あたり。ホテル宿泊に興味があるor他のオタクを兼ねていて、宿泊数が多い場合は検討するといいかもしれない。
実益的には、レイトチェックアウトはかなり便利に使えます。特に女性は身支度の時間制限が少し伸びるかも。
ぼくは旅行オタクなので、複数持ってます。ホテルでダラダラするのもたのしいよ!
なぜチェーンが良いのか?
チェーンのホテルが良いのはホテル運営に必須のノウハウを、たくさんのホテルからデータとして蓄積しているところなわけです。当然、規模として大きければたくさんのパターンに対応してきているし、価格帯も幅があればあるほどにデータがある(もちろん、生かし切れてるとは限らない)。これを、ホテル運営にフィードバックしているから、顧客の要求を理解した客室やサービスを提供できるわけです。
また、ビジネスホテルのチェーンの場合、標準の客室のレイアウトが決まっていることが多く、チェーン内なら基本どこに行っても同じような客室であることに気付くかもしれない。チェーンであれば使いやすい評判の良いレイアウトで統一できたり、同じ家具で統一する分価格に反映できたりする。
清掃のオペレーションにしてもそうで、うまく行ってるチェーンほど、こういうのはうまい。
この辺を考えれば、ホテルは基本的にチェーンの方がコストパフォーマンスがよく、かつトラブルも起きにくい、ということになる(ちなみに、この辺の知見を悪い方向に生かしてるホテルが○○インや○○ホテル…)。
以下は本筋とはあまり関係がないので適当に読んで欲しいんですけど。
ホテルというのは基本的に「運営」「土地建物の所有者」「ブランド」が分かれてることが多いです(この限りでないホテルも多い)。
たとえば最近泊まったパークハイアット東京を例に取ると…
運営:パークタワーホテル株式会社(東京ガス系列)
建物所有者:東京ガス都市開発(東京ガス系列)
ブランド:ハイアットホテルアンドリゾーツ(国際ホテルチェーン)
この場合、東京ガスにホテル運営のノウハウがあるわけではないので、ホテル運営のノウハウは当然、ハイアットから貰うことになるわけです(従業員やマネージャーも派遣される)。そうすると、国際基準の諸々で運営が出来るというわけ(その分、お金はかかるし大変ではある)。さらにチェーンの場合、元締めからのチェックが入るため、クオリティは保たれやすいです。
これがたとえば、すべて自前でやるとなれば大変なのはあたりまえ。ホテルはその前の建物の設計からマンションとは異なるし、中の導線やレストランやチェックインカウンター、ジム等の付帯施設と客室数のバランス、従業員の教育、客からの要望等…。
ホテル選びに時間をかけたくないなら、地場ホテルはやめた方が無難
というわけで、チェーンがいいよという話を延々と書いたけど、でももっと安いホテルがあるし…ってこともあるかもしれない。
基本的に、前述の理由からチェーンの方が有利なんだけど、必ずしもそうとは限らないことも結構ある。ただ、それを見つけるにはそれなりの下調べや経験値が必要になってくる。
予約サイトのクチコミ機能やGoogle mapのクチコミ、画像、トリップアドバイザー等参考になるものは色々あるので、とにかく安く上げたい人はそういうところで頑張るのも手。
あとは、とりあえず予約しておいて時間があるときに評判を…ってこともあるかも。そういう場合に備えて、やはりキャンセル可能な料金で取るのがいいですね。
ちなみに、新しいホテルはそれだけで快適性が高いんだけど…たまにびっくりするようなこともあるので、やっぱり評価高めのチェーンの方がよいです。
名前から立地を判断しにくい問題。ホテルの立地は必ず事前に確認を
たとえばこちらのホテル。
- アパホテル&リゾート 札幌
この名前からどんな立地を想像するか?を考えながら、アパホテル&リゾート札幌でググって欲しいとおもいます。
アパに限らず、こういうホテルは結構あるので予約の際はアクセスはきちんと確認した方がよいです。思ったより遠かった!とか、やっぱり会場近くより繁華街近くにしよう!なんてこともあるので、繰り返しになるけどキャンセル可能な料金で()
価格帯としては7000円(コロナ禍ではもっと安くてもOK)以上を推奨
だいたい上述のようなチェーンホテルを選ぶ場合、価格帯としては少し高めのビジネスホテルになるとおもいます。コロナ禍では価格バグってるからちょっと当てにならないんだけど、価格感としては7000円以上でリッチモンドやドーミーインあたりの評判が良いビジネスホテルが出てくる感じ。
正直、これ以下の場合は何かを犠牲にしているので、価格での足切りをする手もある。ただし今はコロナのせいで当てになりません。普段なら価格のフィルターは1段入れておくと、悪名高い誕生日プランも消えるので一石二鳥。
※ちなみに、なぜ7000円なのか?というと、企業の出張時の宿泊費上限が8000~10000円のところが多いから、このくらいを狙った値付けをするプレミアムなビジネスホテルが多いため。
出張族は当たり前ですが自分に都合のいいホテルを選びたいので、上限ギリギリで快適なホテルか、激安でクオカードもりもりか…のどちらかを選ぶことになる。
価格の上げすぎにも注意
お値段を更に上げて、ビジネスホテルでなくシティホテルと言われるタイプのホテルにすると、ランドリーがなかったり(洗濯を依頼できるけど、すぐ受け取れるとは限らない)チェックアウト時の精算だったり(チェックアウトに時間がかかる)して、求めているものと食い違う可能性があるので注意。
宿泊価格を上げて、部屋で食事という選択肢も
そこそこのシティホテルの場合、ルームサービスが使えることが多い。コロナ禍においては、しっかりした夕食を部屋で食べられるルームサービスはありがたい存在。
お値段は高くなるけど、こういう選択肢もある。
ぼくはルームサービス大好きなので、しょっちゅう食べてます。お金はかかるけど、レストランで食べるより安上がりで、好きな酒を飲めるのが良いところ。
コロナ禍においては酒が飲めなかったり、早めに店が閉まってしまうため、こういった選択肢もアリ。ただしルームサービス提供時間には注意。
お風呂が好きなら客室の設備を確認しよう
客室の風呂で足を伸ばしてくつろぎたい…って人もいるかも知れない。そういう場合、客室の設備はよく確認したほうがいいですね。
特に東京の場合、新しいホテルほどシャワーブースしかなかったりするので…。以下、ココ最近泊まった中でシャワーブースしかなかったホテル。
ここ最近のシャワーブースのみだったホテルたち。あとは安い部屋はシャワーのみ、というホテルもある。
チェーンとしてはドーミーイン、ベッセルホテルズ、スーパーホテル、あとはレム(ワシントンホテル系)、ザ・ビーあたりもシャワーブースのみのことがある。ただ、シャワーのみでも高級なシャワーブースを備えているホテルもあるため、好みの問題にはなるとおもいます。
まとめ:チェーンが正義です
というわけで、記事を大まかにまとめると、
- 評価が高いチェーンホテルを選ぶ
- キャンセル可能な料金で予約する
- 国内の予約サイトで予約する
- 立地や設備は事前に確認
あたりでしょうか。評価高めのチェーンならまずハズレを引くことはないので、大丈夫だとおもいます。慣れてくると変わったホテルに泊まりたいとか欲が出てくると思うので、そうなったときには違った考えや取り方等が必要になってくるけど、失敗したくない、あくまでも寝ることに重きを置くならこれでだいたい大丈夫だとおもいます。そんなかんじ。
→続きも書きました。