ANAも同様に早い時期からの発売を始めているけど、これに追従した格好。
JAL国内線の予約開始日変更(9/10予約開始分)
概要としては
・ほぼすべての運賃で330日前からの予約へ
・JMBクリスタル・サファイア・JALグローバルクラブ会員向け優遇終了
ってかんじ?
www.jal.co.jp
従来、先得は年に2回の一斉発売日に予約開始だったけど、これが330日前のAM9:30から、となる。
また、従来は搭乗2か月前より発売だった運賃(特便、普通、往復、ビジネス、特典航空券等)についても同様に330日前のAM9:30から予約開始となる。つまりどこかにマイルとか一部の運賃を除いて大半が330日前の発売になる、ってことですね。
2019年9月10日から。
また、これに伴い2019年下期の先得発売をもって、一斉発売は終了する(最後の一斉発売は2019年8月下旬)。
全体としては、さっさと買え!!!ってことになるのかな。
またこれに伴い、お帰り確約サービスとJMB会員・JGC会員・FLY ONステータス会員向け先得先行予約サービスは終了する。
なお、JMBダイヤモンド・JGCプレミアは別途優遇措置が取られる模様。
JMBダイヤモンド・JGCプレミア会員向け国内線先行予約サービス
JMBダイヤモンド・JGCプレミアの場合、従来は2つの国内線先行予約サービスがあった。
まずは先得。従来、先得の予約はJGC/他のステータス会員と同時だったが、下級会員の優遇措置がなくなり、搭乗の334日前からの予約が可能になった。つまり、他の中級ステータス会員より4日早く予約ができる、ってことになる。これはダイヤプレミアには改善。
また、通常のその他の運賃、国内線特典航空券については従来は搭乗の2か月前+2週間前からの予約が可能だったけど、これが334日前からの予約が可能になる(乗継割引7/28、どこかにマイルを除く)。大半の運賃で一般会員やJGC等よりも4日早いってことになるのね(従来通りファーストクラスは対象外)。
取消/払戻手数料の改定(10/27搭乗分より)
予約開始が330日前までになるので、それに合わせて改定が入った。
55日前までは
- 先得 430円
- それ以外の運賃 430円
便出発までは
- 先得 50%
- 特便 5%
- 予約変更ができる運賃 5%
便出発以降は
- 予約変更ができる運賃 430円+20%
- それ以外 90%
(それぞれ例外路線あり)
というかんじ。まあホームページ見てください。
従来運賃と路線によって固定だったものが割合で取られるようになるので、路線によって従来と比べた損得が違うはず。
ANAと比べて(ANAは一部運賃は355日前発売)
この制度変更、ANAに追随した形なんだけど両社では微妙な違いがある。
ANAはFLEXや株優等の運賃(と、早く売るけど高いSUPER VALUE EARLY)は355日前、事前割引運賃は年2回の一斉発売日に発売。
JALはほぼすべての運賃が330日前発売。
で、予約開始日と締め切りの関係がちょっと分かりにくかったので、JALとANAどちらも図にしてみた。
※SUPER VALUE EARLYは販売終了時期が発売開始時にはわからない
色を微妙に変えたのはX日前の区切りが同じ運賃名でも異なるため(JALで言えばウルトラ/スーパー/先得、特便21/7/3/1)。
ANAの方が予約開始が早いけど、どの運賃でも先に予約をできるのはJALの方が先、って感じ。
ただ、おそらくANAはJALの価格を見て一斉発売日に売り出すSUPER VALUEの運賃を合わせてくるor値下げしてくるだろうし、JALもそれを受けて値下げをするという展開は十分考えられる。
その辺を考えると、繁忙期は先に予約した方が得で、閑散期はANAの一斉発売を待った方が安い、ってことはあるかもしれない(55日前までは払戻/取消手数料は両社ともに430円だから、価格改定を見てから取り直すこともできるとは思う)。
まとめ:どうなるかわからない
というわけで、一斉発売日での争奪戦がなくなるかわりに、繁忙期の予約開始がさらに前倒しされることになるので、人によっては資金繰りがちょっと厳しくなる…かも?
来年のゴールデンウィークとかお盆あたりに旅行を検討している人はちょっと考えないといけないっすね。特に9月10日はアクセス集中でロクなことにはならない予感。
個人的にはダイヤモンドの先行予約が334日前からになったので、国内線は取りやすくなるかな?という印象。
逆に言えば、平JGCにとっては予約時の優遇がなくなるのでつらいかもしれない。
ただ、先行して予約開始を早めたANAのSUPER VALUE EARLY運賃は「早くから買えるけどそんなに安くない」って運賃なので、先得はどのくらいの価格で出してくるのか?がちょっと不透明で怖いところ。
おそらくANAに合わせる形で価格設定をするだろうから、高めの運賃で先得の枠を圧迫→従来の発売日くらいに買おうと思うと高い先得しか残ってない、なんて事象もありそう(残席連動型運賃なので)。また、いい時期の沖縄線ファーストクラスなんかは速攻で消えそうな予感。
ダイナミックプライシングをさらに進めたいのだと思われる変更
今回の改定で浮かんだのが↓の話。
ツアーもダイナミックプライスにするって話ですね。
まあ従来も先得や特便、ダイナミックパッケージはダイナミックプライスだからこのニュースが出たときはあんまり気にしてなかったんだけど…。
払戻・取消手数料が割合で課金になるのは運賃をよりダイナミックに動かす布石では?と個人的には思っている(ネタにしにくいこの話を同じ記事に入れ込んだのは、おそらく同じ意図であるいくつかの変更の繋がりを感じたから)。
新しい予約システムとAIでよりダイナミックに運賃を動かして収益を最大化していこう、という動きに対応するための変更にも見える。もしそうであるならば価格は繁忙期では高くなり、閑散期はより安い方向に向かうとは思う。
ふたを開けてみないとちょっとどうなるかわからんですね。まあ改定なんてのは大体航空会社の都合がいい方向に動くようになってるんだけども。