ANA国内線の運賃制度がまた変わる模様。
ANA国内線VALUE/SUPER VALUE運賃が355日前から予約開始に。JAL対抗?(2020年2月7日~)
ANA VALUE・ANA SUPER VALUEが355日前から予約可能に! | ご旅行の準備 [国内線] | ANA
ANA VALUE(ANAバリュー)、ANA SUPER VALUE(ANAスーパーバリュー)運賃が355日前に発売されることになる。2020年2月7日予約開始分から。
もともとはJALもANAも1月ごろと9月ごろの一斉発売日に売り出していたけど、ここ1年くらいで事情が大きく変わってきている。
ANA SUPER VALUE EARLYがいらない子に…
従来、355日前に予約が可能な運賃は普通運賃であるANA FLEX(フレックス)と早期割引運賃ANA SUPER VALUE EARLY(スーパーバリューアーリー)のみで、その他のANA VALUE/SUPER VALUE運賃は運航ダイヤごとの一斉発売日に売り出しを開始するという販売方法だった。
ANA SUPER VALUE EARLYが「早く買いたいけど安い運賃が良い」という層向けで、早く買えるかわりにSUPER VALUE(スーパーバリュー)より高額な運賃設定にしていた恰好。ところが…
JALが330日前に、すべての運賃を発売するようになってしまったため、SUPER VALUE EARLYは「クソ高いだけ」の運賃になってしまった。
さすがにその辺の追従は早く、値下げしてたけど。
というわけで、JALに追随して355日前にANA VALUE/SUPER VALUE共に発売されることになった、と言う格好。
なお、早期割引プレミアム運賃に関しては従来と変わらず一斉発売日からの売り出し。
JALとの比較
ANA SUPER VALUEのみ55日前までのキャンセルで取消手数料無料、払戻手数料は440円。ということで…
→すべての運賃で55日前まで払戻/取消手数料440円のJALと異なり、ANA VALUE(JAL特便割引相当)では取消手数料として5%、払戻手数料として440円が取られるため、VALUE運賃での早期のキャンセルがありうる場合はJALの方が有利となる(SUPER VALUEは取消時期によりどちらが有利かが異なる)
→ANA SUPER VALUE EARLYのみ55日前までのキャンセルで取消手数料無料・払戻手数料無料だったため、このままスーパーバリューアーリーが消えてしまうと、払戻手数料の面では改悪となる(購入期限等が異なるため、単純な改悪とは言い切れないが)。
ANAはプレミアムクラスの早期割引運賃「ANA SUPER VALUE PREMIUM28/ANA VALUE PREMIUM3」に関しては従来通り一斉発売日からの売り出しとなる。
プレミアム株優やプレミアムビジネスきっぷは355日前から予約可能。
→JALは特便系のファーストクラス対応運賃でも330日前予約開始のため、JALファーストクラスの方が先に、安く予約しやすいことになる。
特典航空券は今回の改定の対象外、一斉発売日より予約開始となる
→JALは330日前からの予約のため、特典航空券に関してはJALの方が有利
→UA特典の優位性は変わらず保持される
上級会員/カード会員向けの先行販売は別途実施する予定とのこと
→JALはダイヤモンド/プレミア向けのみすべての運賃で4日早く予約できるので、平JGC/平SFCだとSFCの方が有利かも?発表を待ちたい
まとめ:予約の早期化の流れは止まりそうもない
2社でビミョーに条件が違うけど、正直こんな細かい話を気にする人はいないとはおもいます。最終的には2社ともほぼ同条件に収束すると思っている。
つまりANAも特典航空券やプレミアムクラスも含めて、ほとんどの運賃で早期予約が可能になる方向に向かうんじゃないかなという気がする。
予約の早期化っていうのは航空会社側には色々な利点があって、
- 需要予測がしやすい(→機材繰りがしやすい、販売価格の操作がしやすい)
- 早い段階で収入が得られる
- キャンセル等があった場合、再販期間が長くなる
- キャンセルポリシーが厳しい運賃であれば取消手数料も収入になる(安い運賃で釣って…)
あたり。…まあ、利用者側にはほとんどメリットがないんですけど。
あえて言えば「需要喚起の施策がとりやすい=安く買えるかも?」「予定が早くから確定できる」くらい。
航空会社は何を目指しているのか?
結局のところ、航空会社が目指すのは
「機材の限界まで客を乗せて、できるだけ高く売る」
ということに尽きる。というか、まあ鉄道もバスもそうだとおもいます。
そのためにしないといけないのが供給座席数の最適化であり、運賃を需要に連動させて最適な価格で乗客に提供することである、ということ。
この辺に対する施策はJAL・ANA共に解決策を練っていて、特典航空券の直前解放であったり(マイルは国際会計基準だと負債になるので、早く消費させるか失効させた方がよく、閑散路線にぶち込めた方が良い)、
低需要路線へのマイルによる送客であったりする。
どこかにマイルや今週のトクたびマイル、なんて施策はモロにコレですね。
JAL「半期で130億円増収」 旅客系システム刷新で :日本経済新聞
また、AIによるレベニュー(収益)マネジメントなんてのもやっている。
新幹線も料金変動? AIでホテルの需要予測が飛躍的に向上:日経クロストレンド
エアラインに限らない話ですね。
予約の早期化はこういったこともやりやすくなるし、何より収入が入ってくるのが早くなるってのはいいこと。
こういうことを考えると、予約の早期化(ついでに需要連動型運賃)というのは航空だけに限らず、鉄道でもあと数年で押し寄せるんじゃないかなとおもいます。
さらに旅行商品でもダイナミックプライスになる、なんて話もあって、この流れは航空だけでなく旅行や交通関係では止まらないんじゃないでしょうか。というかんじ。