歩いてたら見つけたので。
東京駅構内にあるCraft Japanese Malt Whisky SAKURA
東京駅構内、GranSta(改札内)にあるクラフトジャパニーズモルトウイスキーSAKURAでは、怪しいジャパニーズウイスキー(ぼくはザパニーズウイスキーと呼んでる)が飲める。
え?どこが怪しいの?というのは下記参照。
怪レいザパニーズウイスキー?
まあ、なんというか…うーん、角が立つのでぼかして言うと…
ジャパニーズウイスキーって特に何か決まりがあるわけじゃないんですね(法律上、ウイスキーを名乗れるかどうかの決まりはある)。
で、そもそもウイスキーを名乗ることができる基準自体がかなりガバガバ。まあ、その辺は詳しくは解説しませんが。
で、ジャパニーズウイスキーには決まりがないっていうのはどういうことかといえば、極端な話原酒を樽で買って、国内に持ってきて瓶詰すればそれだけで国産ウイスキー(=ジャパニーズウイスキー)を名乗れてしまう問題があるわけです。
実際この手法を取っているウイスキーはかなり多かったけど、各方面で殴られたせいかこういう直接的なのは減ってきている印象。
その代わりに最近増えているのが、原酒は海外で買って、国内で樽熟して瓶詰してジャパニーズウイスキー面して売っている製品。
まあ、どれがそうなのかは言いませんが、製品の説明文をよく読めばわかる製品が多いかな。
他社の商品に名前を似せて売るような姑息な業者もある。どことは言いませんが。
さらに海外ではもっと悪質な売り方をしているところもあるんだけど、それは本筋ではないのでカット。
ニッカやサントリーのような自前の蒸留所を持っているメーカーは、なんとか基準作りをしようと国に働き掛けているけど…という現状。
特に海外では野放しなので、ジャパニーズウイスキーの面汚しみたいなものがいろいろある。
※ちなみにサントリーのAoはジャパニーズっぽい見た目だけど、サントリーは一言もジャパニーズとは言っていない(ワールドウイスキーと言っている、5大ウイスキーすべてを傘下に持つサントリーだからこそできる離れ業)。一応ジャパニーズも入っているのにジャパニーズを名乗らないのは一流ウイスキーメーカーとしてのプライドでしょうか。
日本で出ているジャパニーズウイスキーをまとめておくと、
- ニッカ、サントリーの二大巨頭(竹鶴、余市、宮城峡、響、山崎、白州等)
- キリン、信州マルス、江井ヶ島、笹の川等の古くからの生産者(富士山麓やマルス、あかし等)
- メルシャンのような廃業メーカー(軽井沢)
- ベンチャーウイスキーのような世界的に高評価を受けた新興生産者(イチローズモルト)
- 厚岸、静岡、長浜等の新規蒸留所を建設した新興生産者
- 各地の地ウイスキー
-----------越えられない壁-----------
- 原酒を海外から買い付けてそのまま瓶詰する業者
- 原酒を海外から買い付けて樽熟して瓶詰する業者
というかんじ。まあ、海外の原酒と国産の原酒をブレンドしてる製品もありますが。
ちなみに、自分で蒸留しているからといって、その製品がうまいかどうかは別問題。
ただ、ウイスキー専用の設備(ポットスチルとかね)を持っているところの方が、味がいい傾向にあるかとはおもいます。
いろいろ飲めるよ
本題に戻ると、このお店はニッカやサントリーといった定番から、怪しいやつまで幅広く取り揃えているので、試飲感覚で利用可能。
15mLでオーダーできるのは安心。おいしくなくてもどうにかなるし()
こういう少量から飲める店はありがたいですね、特に新興メーカーのものって試飲はなかなかないし、怪しいやつはそもそもバーでは置いてないので…。
また、定番ものもおいてあるので、ちゃんとおいしいやつを比較対象として置いておくことも可能。
見たことがないようなのも色々…。
こんなかんじで15mLから頼める。国産ブランデーやラムもあるので面白いとおもいます。