行ってきた。
大英博物館で大々的に催されている特別展・マンガ展(The Citi exhibition Manga マンガ)を見てきた
大英博物館はイギリス・ロンドンにある博物館。不名誉な蔑称で呼ばれることもあるけど、収蔵される品々は世界の歴史を知る上で重要なものが揃っている(だからこそ盗品見本市とか言われるんだけど)。で、そんな世界的に重要な博物館で催されているのがマンガ展。これ、結構すごいことだと思います。
低俗な娯楽扱いされることもあるマンガが、人類史を知る上で欠かすことができない大英博物館で展示されるっていうこと自体もそうだけど(=社会的・文化的な意義付けをする、ということ)、学芸員たちが熱量を持ってこれだけの展示をしたってこともすごい。まあ、そういうのは置いておいて…。
メディアでも取り上げられてますね。
まずは大英博物館。大英博物館の常設展は国の方針で無料。ただし、今回のマンガ展は有料(19.5ポンド)。チケットは時間指定があるので、オンラインで購入していくといいと思います。
まあ細かい内容は実際現地に行っていただくとして…(そのうち日本でもやりそうな気はする)
入り口。
マンガの表現手法の解説。日本で生活してると、こういうのって情報として入ってきやすいけど、ちゃんと解説がされている。
コマ割りの解説とかもあった。
あとは編集の紹介とか、まあマンガに関わる様々な展示がある。
ドラゴンボールの原画やアニメ。メディアミックスもマンガには欠かせない要素。
ジョジョ。
コミックマーケットの話。コミケ知らない人は少ないかも知れないけど一応解説しとくと、マンガやアニメだけでなく様々な創作をしている人たちが「サークル」として成果物を一般の参加者に売るイベント(本来は売る、ではないんだけど…)。また、コスプレ会場とかもあって一種のお祭り的な?
ぼくもお酒の同人誌書いて頒布しています。
コミケカタログが置かれており、ぼくらのサークルももちろん載っている。これ、めちゃくちゃ感動するので、C93/94でサークル参加されている方は是非とも足を運んでほしい。どんな形であれ、大英博物館に自分の足跡を残せるなんて、まずないと思う。
というわけで、カタログはC93とC94の分がある。手にとって見ることができる。
会場中央の本棚。マンガは手にとって読むことができる。
ポケモン。ゲームから始まり、アニメやマンガ、カードゲームにもなっているね。
ゴールデンカムイのアシリパさん。多様性の象徴、的なことなのかな?(アシリパさんはアイヌなので)。
ゴールデンカムイは当ブログでも何度か触れているけど、アイヌ文化に触れることができるマンガ。それ抜きにしても面白いのでおすすめ。
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まあコレ以外にも色々あって(文化的な背景とか)、じっくり見てると大変疲れる。マンガ展のパンフレット(クソデカ冊子)を買うといいかなとおもいます。コミケでも売ってたね。めっちゃ重いので覚悟して売店へどうぞ(マンガ展の売店は展示会場の並びにある、ここは入場無料)。
コミケでは4000円でした。
常設展も面白いよ
常設展もめちゃくちゃおもしろいので、是非ロンドンへどうぞ。今回は日帰りでロンドンを観光したけど、これだけのために来ても十分に楽しめると思う。
イギリスのちょっとアレな感じを色々と垣間見ることができるので、ぜひとも足を運んでもらいたいとおもいます。
友人へのお土産としてバステト神のぬいぐるみ。これ人気あるみたいね。
マンガに関わる人には是非訪れてほしい大英博物館とマンガ展
というわけで、コミケにサークル参加された方だけじゃなくて、他の即売会やそれこそマンガだけではなく表現に携わっている人には是非足を運んでもらいたいとおもいました。
自分たちのやっていることが、こうやって文化的な背景から説明されると、いろいろな気付きがあって面白いと思う。また、たくさんの外国人が楽しそうにマンガを見る姿というのはモチベーションに繋がるかも知れない。
大英博物館はとても優れた博物館だけど、イギリスの歴史的な経緯から、色々と揉め事もあり考えさせられる展示が多いところ。そういった場所で、この展示会が開かれたということはとても大きな意義があると思う。ぜひ多くの人に足を運んでもらいたいなぁとおもいました。
なお注意としてはキャリーバッグは持ち込めないので、日帰りなら空港に荷物を置いてから来るといいですね。はい。博物館自体は10:00からやってます。残りわずかな日程なので注意。