このまとめを見て、これは危険だ…となったためにまとめておきます。
【対策済み】ANAの飛行機予約サイトで英語を使ってチケットを購入したらアプリ版より25%も安かったのはなぜなんだ? - Togetter
そもそも何が対策済みなんですかね。普通に買えます。
ANA Discover JAPAN fareは外国人や在外邦人向けの運賃だが日本人も利用可能
このツイート/まとめで話題になった運賃は「ANA Discover JAPAN fare」。
ANAの海外サイトで検索すると出てくる運賃で、日本人も利用可能。さらに言えば日本語で予約可能。
ANA の飛行機予約サイト、アプリから日本語で購入するより、ブラウザで英語で購入する時の方が 25% も安いのはなんでなんだぜ… 1ドル150円でも7000円以上安い。 pic.twitter.com/EmMqlR5pGn
— 西嶋 悠貴 (@yuki24ja) 2022年10月18日
西嶋 悠貴 on Twitter: "ANA の飛行機予約サイト、アプリから日本語で購入するより、ブラウザで英語で購入する時の方が 25% も安いのはなんでなんだぜ… 1ドル150円でも7000円以上安い。 https://t.co/EmMqlR5pGn" / Twitter
このツイートだと英語じゃないとダメそうに見えるけど、日本語OKです。
また、為替レートがあるので有利な国で買うのが良いです。
比較的安い運賃が魅力です。
ただ、これは弱点が多数あり、よくわかっていない人が使うにはかなりリスキーな選択肢。
国内売りのSuperValueより厳しい運賃規則
この運賃の最大の弱点が「払戻不可」なところ。というのも、ANAの国内で売っている運賃は手数料取られても払戻ができる。
ところがこの運賃は一切できない。これはかなり厳しいです。
また、予約変更はできない。
微妙に使いにくいのが「SKiPサービス利用不可」。まあ、ここはスキップサービス自体廃止になるので問題ないかも。
さらにマイル積算率は30%。まあ、この運賃使う人はうまいFFPに登録するかもしれないけど。
出張で使う!なんてツイートもあったけど、大惨事になると思います。まずカウンターでもめる(後述)。
価格の安さと前便変更可能が利点
上記を考えてもかなり有利なのが、価格の安さと前便変更可能なところ。
検索する価値はあります。
前便変更は予約便より早い時間に同路線のANA便に空きがあればそれに乗れるという制度(当日空港カウンターで手続きする)。
これは案外便利です。国際線航空券ならでは。
運賃規則を確認しないと痛い目を見る
で、似た運賃で「ANA Experience JAPAN」運賃がある。こちらは「在外邦人・在外外国人専用」運賃。
つまり、Discover JAPAN運賃と間違えて買っちゃうと大損します。それ以外の条件もあるので注意。
これに限らず、運賃規則は読まないと大変なことになります。
上記みたいな払い戻し不可とか知らなかったでは済まないので…。
あとあり得るのは、トラブル時に地方空港のカウンターで揉めること。ANAの地方空港の係員は航空券に対する知識が乏しいため、場合によってはこちらが手助けすることも必要になります。その際にはこちらが制度をよく理解していないと、かなり時間を取られます(ぼくは福岡空港で、国際線航空券の運賃規則でANA地上と揉めて1時間かけたことがある)。場合によっては本社の運賃課への問い合わせをして回答、なんてことも。
というかんじで、上級者向けの運賃です。
日本発の運賃は実は格安
ANA の飛行機予約サイト、アプリから日本語で購入するより、ブラウザで英語で購入する時の方が 25% も安いのはなんでなんだぜ… 1ドル150円でも7000円以上安い。 pic.twitter.com/EmMqlR5pGn
— 西嶋 悠貴 (@yuki24ja) 2022年10月18日
西嶋 悠貴 on Twitter: "ANA の飛行機予約サイト、アプリから日本語で購入するより、ブラウザで英語で購入する時の方が 25% も安いのはなんでなんだぜ… 1ドル150円でも7000円以上安い。 https://t.co/EmMqlR5pGn" / Twitter
で、このツイートに関連して「日本の航空券は高すぎる」みたいなことを言っている人もいたけど…これば実は間違っている。
というのも日本発の航空券は世界的に見ても格安になっています(特に国際線エコノミークラス)。
日本人はGWやお盆等に一斉に旅行するため、それ以外の日はかなりの安値で売られていたりするわけです。
ただ単にエコノミークラスで往復するだけの旅行であれば、日本はかなり恵まれた環境だったりする。
定形の旅行しかしない場合は割高になるような運賃制度設計がされているので、ほかのひとが旅行しない時に旅行するのが一番です。
※海外発航空券が安い場合もある。
アップグレード可能運賃を購入するとか、オープンジョー・ストップオーバー等を利用して複数回の旅行をしたいような「旅行オタク」的な使い方をする場合は海外発航空券は便利(航空券価格は高いけど結果的に安くなる、イメージ)。
あとは特定の出発地だとビジネスクラスの航空券が安いとか、バカンスシーズンを外してるから安いとか、そういうことはある。
よくわからない人は普通に買いましょう
とまあこんなかんじ。上記の内容がさっぱりわからない、という人はおとなしくJALやANAの普通の航空券を買いましょう。
LCCも避けた方がいいかとおもいます。
リスクとリターンを天秤にかけられる程度の知識がある、と思う人はDiscover JAPANに手を出してみるのもアリ。
ぼくも使ったことあります。普通に使える。
日本人には安い運賃を売らないんだ!みたいなことを言ってる人もいたけど、そういうわけじゃないんですね。
上記のDiscover JAPAN運賃だって、これだけの制限があるから安くしているわけで…。
(外国人向けの運賃は、実はヨーロッパや北米でも売られています。外国人専用運賃もある)。
日本人だけハブられているとかそういうわけではないので、安心して(?)旅行しましょう。
円よりドルのほうが安く航空券が買える!?ANA広報が語った“裏技”の真相(女性自身) - Yahoo!ニュース
ちなみに、この記事にある
通常の国内線セール運賃のほうが、お得に航空券をお求め頂けたのですが、この急激な円安傾向により、このような運賃になっているのです
は、普通に嘘です。はい。