リーデルのちょっといいグラス「ヴィノム大吟醸」を買った。
リーデル「ヴィノム大吟醸」は日本酒、特に大吟醸に特化したグラス
リーデルはオーストリアのグラスメーカー。ブドウ品種ごとにワイングラスを作っている(このアプローチは世界で初めてリーデルが始めたそうな)。ハンドメイドの「ソムリエ」というブランドが有名だけど、リーズナブルなマシンメイドのブランドもたくさんあって、予算に合わせてグラスを選べる(どれもとても良いグラス)。
この「ヴィノム大吟醸」はそのリーデルが作った「日本酒、特に大吟醸用」のグラス。1997年から開発して、2000年に発売されたそうな。なお、純米酒用は別にラインナップされてるのもまたすごいところ。
ちなみに以前、旅行用グラスとして「大吟醸オー」を買ったことがある。こちらは日本酒、ビール、ワインと旅行中の酒体験をとても豊かにしてくれる、とてもいいグラスだった。
リーデル(RIEDEL) リーデル・オー 大吟醸オー 酒テイスター/オー・トゥー・ゴー ホワイトワイン(チューブ缶入)
- 出版社/メーカー: Riedel (リーデル)
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これですね。
それが割れちゃったので、大吟醸オーを買い足すついでに自宅専用としてヴィノム大吟醸を購入してみた。なお、Amazonだとペアしか見あたらなかったけど、楽天とかで安売りされてるので、まあ探してみてくださいな。あとはリーデルの店舗で試飲してみるのも手。
ヴィノム大吟醸で日本酒を楽しむ
大吟醸、吟醸といえば独特の「吟醸香」。吟醸香は全体的にフルーティーな香りで、その大半が「エステル類」。エステルは沸点(液体から気体になる温度、低いとその物質は液中から揮発しやすい)が低いので、わりと揮発しやすい成分。それをヴィノム大吟醸はそのボウルの形状からグラスの中に押しとどめてくれる。一般的な日本酒用の酒器だと香りが逃げちゃうんだよね。
なお、香りを楽しむためにワイン同様にグラスの一番太いところあたりで止めておくのがよい。
実際に使ってみると、大吟醸オー同様に吟醸酒の香りをより感じやすくなるので、普通のおちょこで飲むのとは全く違う酒体験を得られる。
また、日本酒が細く舌を伝っていくため、舌に当たる感じ方(テクスチャー)も変わるほか、グラスの形状的に「ワインのように少し顔を上げないと飲めない+グラスに鼻を突っ込む形になる」ため、それらの面でも普段とは異なる感覚が得られる(特に香りの面は増強される)。
ただし、入れる日本酒によっては「苦手なにおいが増幅される」こともあるため、常に最適なグラスというわけではないことには注意が必要(なので、これ一脚あればいいというたぐいのものではない)。まあ、その辺もおもしろさだと思うし、普段自宅で使ってる器と飲み比べてみるのも面白い。
というわけで酒体験を大幅にアップグレードしてくれるリーデルのグラス、皆様もぜひ。気軽に味わいたいなら大吟醸オー、しっかりと日本酒と向き合いたいならヴィノム大吟醸がおすすめ。日本酒やワイン飲む人なら買って良かった!と絶対思えるよ。
なおついでにほかのヴィノムシリーズも購入した。たぶんブログには書かないけど…。