蒸気機関車見てきた。
東武鉄道の蒸気機関車・SL大樹
SL大樹は関東の大手私鉄・東武鉄道の運行する蒸気機関車。蒸気機関車は電車じゃなくて、石炭で水を沸かして蒸気圧で装置を動かし(=蒸気機関)、客車(=動力を持たない、牽引される鉄道車両)を動かすものですね。
※通常の通勤電車はその名前の通り電動。電動で、かつ編成内に複数の動力車があり(短い編成の場合その限りではない)、編成全体で加速する機能を持っている。機関車は機関車のみで牽引もしくは推進を行う仕組み(ただし、大樹は後ろにディーゼル機関車が接続されている)。
なお大樹の編成は蒸気機関車(C11)-車掌車(現代の鉄道システムを走行するのに必須である制御装置や保安装置が積まれている)-客車3両(14系)-DE10系(ディーゼル機関車)で走行する。
のります。SL大樹は座席指定席券として760円が必要。DL大樹は520円だけど、SLの方が楽しいんじゃないかとおもいます。
乗ったのは2号車。編成によるけど、2号車が一番豪華らしい。座り心地は良いけど、座席はリクライニングしない方がよい(すると疲れる)。
なおこのタイプの2号車は車端部にラウンジがある。とはいってもコロナ禍においては無用の…。
十分なシートピッチと、足おきつき。
アテンダントによる観光案内等が入るけど、内容としては結構微妙。
鬼怒川温泉駅にて。蒸気機関車ってだけで楽しめるのか?と不安だったけど、乗ってみないとわからないことが色々あった。当たり前だけど、蒸気機関車って「暖かい」んですよね。接近するとじんわり暖かい。
うるさいとかすすが出るとか、現代の鉄道には合わないものではあるけど、観光の目玉としてはたしかに成立するんだなとおもいました。
鬼怒川温泉駅には転車台があり、ぐるぐると回転する様子を見ることができる。これも案外面白かった。
まとめ:どこか懐かしい
全体の感想としては、常連が多い印象(アテンダントと顔見知りだったりする)。普段愛想が悪い、清掃が適当で車両が汚い印象の東武鉄道としては珍しく愛想が良い駅係員に古いけどよく清掃された車内に、手作り感満載のおもてなしでよかったです。アナウンスとかも全体的にゆるくて雑。まあ味があってよいですが。
蒸気機関車にローカル私鉄(東武自体は関東最大の大手私鉄だけど、路線としてはローカルの意)、国鉄時代の客車というレトロ感満載なSL大樹は、感じることがないはずの、「初めてなのになぜか感じる懐かしさ」みたいなものを感じることができる。
地元の人からも愛されているのか、車両を見かけると皆手を振ってくれるのがよいです(この辺は大井川鉄道でも感じたけど、鉄道がちゃんと「地域を走っている」感じがする)。
とまあこんなかんじ。日光観光に組み込んでみるのも楽しいかなとおもいました。