読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

kinakoの便所の落書き

飛行機、旅行関連の話とモバイルの話が中心。

なぜ陸マイラーと修行僧は相容れないのかを考えてみた

 
f:id:kinako_yuta:20170301155110j:image


最近何やらもめてますな。僕はどちらにも片足突っ込んでるのでその辺ちょっと書いてみる。

 

 

 

 

なぜ陸マイラーと修行僧はぶつかるのか?利害がぶつかるからだと考える


簡単にまとめると、利害がぶつかっているからってことになる。

 

まずに用語と特徴的なところを書いておこう。


修行僧とは?


ステータスが欲しいために飛行機に乗り続ける人たち。この人たちは海外発券やキャンペーン運賃、バグ運賃なんかを駆使して「安く」ステータスを取る達人。
今となっては常識となっている「OKA-SIN」や以前はANAでもできた回数修行「ぐるぐる修行」といったもの、さらには海外発運賃(古くはCMBとかCAIとか、最近だとKULとかSYDとか)を利用して安くステータスを取ったり旅行したりする方法を編み出してきた。

似たような人として、海外発券やその他お得な手段を駆使して単純に旅行を楽しむ人もいる。ただし今回は便宜上修行僧とくくらせてもらいます(一緒にすんな!とか言われそう)。

 


陸マイラーとは?


広義の陸マイラーとしてはクレジットカードや電子マネーといった手段を用いて、あくまでも「ポイントとしてのマイル」の獲得を目指す人たち。このくらいは今や常識となっている。

今回の話の主役になる狭義の陸マイラー(勝手にくくらせてもらいました)は、ポイントサイトを駆使して「安く」、もしくは元手無しでマイルを稼ぐ人たち。
有名どころのサイトとしてはANAとマイルのパパじゃないがとても有名(僕もよく見てる)。


ANAとマイルのパパじゃない

陸マイラー界の頂点のサイト。すごい情報量。

 

 

さて、どちらも「安くする」という目的は共通。この二つが手を組めば最強なのでは??????となる。実際、マイルが山ほどあるから特典取りやすくするために修行だ!となる人や、修行僧で陸マイルをためている人も結構見る。

しかし、この二つのグループ(?)は相容れないように見える(くっきり分かれてるわけではないけど)。なんでなのか考えてみた。

 

 

陸マイラーの急増


陸マイラーブログは2016年に激増。それに伴いSFC修行僧も激増した。2017年はANAの修行路線はとても取りにくいという話は各所で聞く話。
なので、もともとずっと利用していた人は当然のことながらこれらの人を疎ましく思う。ではなぜ増えたのか?

 

各所でANAパパのせい、とか言われるけど僕はきっかけでしかないと思う(現に僕はお得ダナァと思いつつもソラチカカードも作らずJALばかり乗っている)。


では、真に陸マイラーを急増させた原因とは?というと…携帯業界との関係がとても深いのでは?と考えている。

 

 

携帯電話メーカーを支えてきたいわゆる「古事記・乞食」の存在

 

携帯古事記とはなんぞや?と航空にしか興味がない人は思うかもしれない。携帯古事記について解説しておくと…。
MNP(携帯電話番号ポータビリティー)制度を利用してお金を稼ぐ人たち」である。
今はもうできなくなってしまったけど、MNPをしてキャリアを変えるだけで1回10万円がもらえる!とか、同じ機種に無料で無限に機種変更して、端末の売却益で生活ができる!なんて嘘みたいな時代があった(しかも電話番号って一人でいくつも持てるので、何度もできた)。このMNPに対する割引やキャッシュバックは社会問題となり、今では一括0円の端末すら探すのはとても難しくなってしまった(ライトにやってたのでとてもつらい)。

 

そして、それが劇的に悪化したのが2016年の春のこと(ニュースになりました)。ちょうど陸マイラーが激増した時期と重なる。


元携帯古事記の陸マイラーの方が何人かいるけど、それらの方がブログを開始したのも2016年。うん。つまり、新たなお得を求めてケータイ乞食がこの陸マイラー業界に押し寄せてきた、というのが大きいと思う。


さて、このケータイ乞食、制度をぎりぎりまで攻める人がとても多い。このことが軋轢の一因になっていると思う。

 

航空業界の性質

 

ここで、携帯業界は「契約書をタテにいろいろ(隠語)する」文化?がある。たとえば携帯電話の解約金の話や、勝手に割賦を組まされる、みたいな話はよく流れてくる。携帯電話会社ですらそんな感じなので、客も当然「言ったことはやらせる、物事をはっきりさせる」ような感じ。


ところが、航空はどちらかというと「客は航空会社にあまり文句を言えない、物事をはっきりさせない」業界。たとえば機内でもめたらその情報は一生ついて回り消えることがない(なおポジティブな情報も残るので、品行方正に生きる人にとってはありがたい)。さらにJGCやSFCといった上級会員サービスは場合によっては剥奪されることもあるため、基本的にはいうべきことは言うけど、それ以上は求めないようなところがあるかと思う。マイレージサービスは常に改悪との戦いであるため、情報を狭い範囲で共有する、もしくは他人には教えないといったところがあるように思う。
また、制度の穴を突いたようなことは、制度の存続のために基本的には他人には言わない文化だ。

 


逆に携帯は、お得な情報は一瞬で広がり、そこに群がる文化であるように感じる(そして改悪も早い)。もちろんどっちがいいということではないけどね。

 

 

なぜ陸マイラーと修行僧は相容れないのか?

 

さて、ではなぜ両者は相容れないのか?という核心部分の話。


価値観の全く違う集団の大量流入

 

上記のように、もともと航空の世界で過ごしてきた修行僧と、携帯の世界でお金を稼いできた携帯古事記とでは考え方が全く違う(陸マイラーと携帯古事記は一緒ではないけど、かなりの数が流入していると考えられる)。

また、そもそもの違いとして、陸マイラーはお金をもらうorお金を使ってより価値のあるポイントを生み出すのが主軸。しかし修行僧はお金の支出を減らすのが主軸となる。この二つには似ているようで全く違うものがあり、価値観の違いとなって表れていると思う。

 また、価値観が違う集団が流入したことにより制度の改悪への恐れもある。たとえばANAの上級会員が増えれば、当然SFCで取れる特典の枠は減るし、修行する人が増えてプレミアムエコノミーの有償チケットが飛ぶように売れればSFCでの無料アップグレードもなくなるかもしれない。

 

マイル価値の低下

たくさんマイルを持っている人がいる場合、自身のマイル価値は相対的に低下することになる。さらに、枠を圧迫されることになり特典航空券の取りにくさが加速する。

 

 

 

アフィリエイト・ポイントサイトの存在による、情報の意味の変化

 

このサイトでもやっているんだけどね。

航空がメインの人(今回の話で便宜上修行僧と書いてる人)にとっては、情報は「制度が存続するように秘匿するもの」であるんだけど、航空がメインではない、もしくは制度が存続しなくても代替手段があればその情報は「収益やポイントを得るために、情報を必要とする人のために開示するもの」になる。


その収益を得るための手段がアフィリエイトであり、ポイントサイトになる。つまり、多くのブロガーは「自身の収益やポイントのために、自身が困らない程度の情報を開示する」ことで収益を得ていることになる。僕も当然そうです。

 

で、修行僧の人と陸マイラーの人でもめるのはここの境界線が違うからだと考える。


たとえば僕は修行僧目線から、公開しても困らない情報として「ガジェット、カメラ関係のレビュー」「旅行記」「公式でのキャンペーン運賃」といった情報を出している。逆に、対策されると困るようなことは一切書いてない(KUL発券は有名すぎるため除外)。また、対象者限定キャンペーンについても一番に書くことはまずしない(たとえば初期のそらとも倶楽部なんかは、人によって来てる内容が違っていた。個人が特定される可能性もある)。


ところが、陸マイラー目線のブログの場合は「海外発券のお得な運賃」「バグ運賃」といったものをガンガン書いている。これは僕もとてもありがたく読んでる。ただそれを疎ましく思う人は当然いる。しかし、陸マイラー目線のブロガーであれば、あくまでも一つの手段であって、情報を独占する意味はない。ここで対立が起こるのだと考える。

 

本来、情報を公開する側と受け取る側はどちらも良い関係、良い思いをするはずだと思うけど(情報を公開する側:収益、名声etc 情報を受け取る側:その情報での収益、知的好奇心)、この場合(修行僧vs陸マイラー、ブロガー)はそこに齟齬が生じてしまう。

 

 

つまり、

  • ブロガーで陸マイラーの最大の幸福:自身の子会員が増える、もしくは収益が最大になること(つまり多くの情報を出す)
  • 非ブロガーで陸マイラーの最大の幸福:自身のポイント収益が最大になる、もしくはポイント価値が高くなる情報が得られること
  • ブロガーで修行僧の最大の幸福:自身の収益が最大になり、同時に自身の情報が有益であり続けること(自身に都合が悪い情報は出しにくい)
  • 非ブロガーで修行僧の最大の幸福:自身の情報が有益であり続けること

 

 

なので、陸マイラーとブロガー修行僧の幸福は同時にある程度達成できるものの、非ブロガー修行僧の幸福は常に侵害され続けることになる。ここでヘイトが貯まる感じなのかな。

 

とまあこんな感じなのかなぁ、と一連の流れを見ながら思った。だから何?って記事になってしまった。

 

 

追記:思ったより反響が大きくびっくり。

意外に好意的な反応が多かったように思う。

 

あとはブロガーと非ブロガー層の断絶がとても大きいのを感じた。まあ大なり小なり情報を出していく側にいるので、仕方ない。

 

ただ、高度に情報化した世の中で、一握りのお得な情報を独占するのは難しい。調べる手段は山ほどあるしツールもある。まだそういうのに慣れてない人もいるんだろうなぁと感じた。まあそれでもまだまだお得な情報は隠れているんだろうけど。