kinakoの便所の落書き

飛行機、旅行、モバイルの話が中心。飛行機やホテルはあくまで手段であって目的ではないというスタンスで旅行したいんだけどコロナのせいでめちゃくちゃ。2~4日に1回のペースで更新(体調不良のため更新滞ることあり)。記事の中身は記載時点での情報です。JL-JMXと Marriott-Gold, accor-Silver,IHG-DIAAMB, Hyatt-Discoverist。訪問国数:23ヶ国25地域

ジェットスター・ジャパン,「フレックス Biz(フレックスビズ)」販売開始"柔軟さ"を備えたサービスを展開

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ジェットスター・ジャパンは2月8日、ビジネス旅客向けの新運賃オプションセット「フレックス Biz(フレックスビズ)」の販売を開始。同日便への無料変更や、機内持込手荷物の対応など、ビジネス旅客が求める"柔軟さ"を備えたサービスを展開する。

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news.mynavi.jp

 

ということだそうで。実際どうなのか?をちょっと考えてみたい。

 

ジェットスターBizの特長は、LCCの欠点を穴埋めするかんじ

・フライト当日変更無料、手数料無料

予定より早く空港についても安心。また前の仕事が終わらなくても大丈夫!

・キャンセル可

突然の旅程変更にも対応できる(払戻は手数料必要)。

・座席指定無料

前方席も指定可能に。一刻も早く空港を出たいせっかちでも安心。

・手回り品1つ追加

PC持っててもなんとかなりそう。

 

 

というかんじ。これらのオプションが2000円(国際線は3000円)で利用可能になる。

 

 

ただ、LCC的なデメリットである

・成田空港のアクセスの問題(那覇についてはGKは問題なし)

・天候不良、機材繰り等の遅延や欠航時の対応

にはかなり不安がある。

GKは体験した中では地上の対応は良い方ではあるけど、それでもJALやANAにはかなわない(ちなみに体験した中で最悪はバニラとノースウエスト)。

 

JAL・ANAの場合

・自社都合の遅延・欠航であれば代替交通機関まで手配

・他社都合でも融通をきいてくれることも

 

ジェットスターの場合

・基本的には払戻or自社便への変更のみ

・JALに振り替えてくれたり、ホテル手配までしてくれることもある…との話は聞くが、定かじゃない

 

 LCCは出張に使えるのか?

LCCと大手航空会社ではそもそも仕組みに大きな違いがある。

運賃面の違い

JAL・ANAであれば機内持ち込み手荷物・受託手荷物ともに無料で、支払いに手数料は不要。ただし取消・払戻には手数料がかかるというかんじ。

 ジェットスターの場合は機内持ち込みは7㎏まで、受託手荷物については運賃によっては有料となる。また支払手数料が必要、また取消・払戻の手数料はJAL/ANAと比べて割高になることが多い。

 

 

 

空港アクセスの違い

そもそもの問題として、空港と市内の移動に問題があることも。

JAL/ANA

東京は羽田発着の便が多い、羽田までは山手線内から最安で350円となる。

大阪は伊丹・関西の両方があるが、伊丹の方が割安だ。環状線内まで500円を切る。

 

 

ジェットスター

東京は成田空港利用となる。東京駅から900円のバス、また期間限定の割引運賃等もあるが基本的には往復2000円近くかかり、時間も余計にかかる。

大阪は関西空港利用で、環状線内までおよそ1000円程度と、こちらも倍くらいの価格差がある。

那覇ではJAL側のボーディングブリッジを使うため、大手同様の使い勝手だ。

 

 

 

これらのことを考えた場合、都内、特に山手線内の企業からの出張の場合はわざわざ成田まで行く手間がかかることになる。2000円の差額に加えて当人の単価が3000~5000円/hと換算したとして、1時間は余計にかかることを考えると5000~7000円程度はジェットスターの方が高くつく

大阪や札幌、福岡といったLCCも大手も頻繁に飛んでいる路線の場合、前日予約の特便割引/特割1でも十分に安いことが多い。さらにLCCといえども直前はそこそこのお値段となっていることが多いため、結局はあまり変わらないということになりかねない。

さらに遅延や欠航のリスクを考えると、少なくとも山手線内の企業からLCCを使っての出張をさせるような企業はお金の使い方を間違ってると言わざるを得ない。

 

 

 LCCを利用する価値がある企業は限られてくるけど、条件に合致すれば良い選択肢となりそう

これらのことを考えると、LCC出張を考えてもよい状況というのは限られてくる。たとえば…

・勤務地が成田or関西から近く、羽田や伊丹よりも利用しやすい

・台風や雪に確実に遭わない状態での利用(季節的なものや、直前予約で天気がいいことがわかりきっているとき)

・大手が取れない

・大手があまり飛んでない路線利用

・もともとマイルを貯められない人の利用(公務員やスカイマークを利用していた人)

 

といった感じになりそう。

勤務地については千葉や茨城、都内でも京成線沿線、和歌山県、大阪南部等があてはまるかな?

あとは中部や関西の場合、大手の便よりもジェットスターの方が時間がいいということもある。そういう場合は利用価値が出てきそう。

 

 

まあなにはともあれ、選択肢が増えるのはいいと思った 。

利用者としては普通にJAL使った方が良くないですかね

ただ企業ユーザーでJAL利用であれば、クラスJが無料で乗れたりマイルが付いたりというメリットがあるため、出張する側としてはジェットスター利用は良いことは一つもないのではという印象を受けた。

 JALの場合だとラウンジキャンペーンやそらとも倶楽部といった出張族向けキャンペーンと合わせて、JALオンライン導入企業に対してはクラスJ無料という特典が用意されている。

 

ジェットスター利用となると、出張する側にとってはこれらの利点がなくなるため、会社へのヘイトが溜まる可能性が。なかなか難しいんじゃないかなぁ、と僕は思う。