4%じゃなかったっすね。
BA特典でのJAL国内線含む提携社特典航空券の必要マイル数アップ
従来、650マイル以下の区間ではBA特典によるJAL国内線特典航空券(ついでに成田釜山も)は4500Aviosだった。5/30に変更するよ!と予告はあったけど、4%だしセーフ?みたいな話もあった。ふたを開けてみると…
4500Avios→6000Avios (33.33%)
7500Avios→9000Avios (20%)
と、まあ事前のうわさ通りの改定が入ったかんじ。結構大きい。で、この改定内容、ホームページに一覧とか特にないっていうのがとても不親切。なのでいちいち調べてみた。
JAL国内線・近距離国際線のレート
従来、成田釜山間は4500Aviosだったけど、これが6000Aviosになった。これは国内線と同様。ではビジネスは?というと…従来は9000→12500Avios。
中途半端な500はなんやねん…。
また、従来は会社によっては足りないAviosがあってもその分現金で補てんができたけど(Avios&Money)、この仕組みはJL便はNGだった。
これについても特に変わらず。つまり単純に悪くなったってことですね。うーん。
提携他社のマイルチャート
昼休みにしこしこ検索してみた。いちいち他社をしらみつぶしに調べていくのも面倒なので、多くの会社が飛んでいるところを狙って検索。
一発で出てこなかったやつは割愛。そのうちだれかまとめるでしょ。
↓まとまってた。海外サイト。
~650マイル
NRT-PUS
4500→6000Avios(JL Y)
9000→12500Avios(JL C)
~1150マイル
HND-GMP 7500→9000Avios(JL Y)
~2000マイル
TYO-HKG
10000→11000Avios(JL/CX Y)
20000→22000Avios(JL/CX C)
~3000マイル
TYO-BKK
12500→13000Avios(JL Y)
~4000マイル
NRT-KUL
20000→20750Avios(JL/MH Y)
60000→62000Avios(JL/MH C)
~5000マイル
NRT-HEL
25000→25750Avios(JL/AY Y)*増加率4%以下
~6000マイル
HND-LHR
30000→31000Avios(JL Y) *増加率4%以下
※BAのTYOLHRは19500~30000Avios、ただし諸税が高いためBAが必ずしも得とは限らない
というわけで、これを見た感じはJALだけ狙い撃ちにしたわけではなく、単純に「短距離で有利すぎる」マイレージチャートを見直した感じになるのかな(正直JAL国内線だけ狙い撃ちもあるかと思っていた)。
短距離においては33%ものエグイ改定を入れているけど、逆に長距離ではほとんど動いていないものもあり。
ただ、長距離は必要マイル数が大きいため、Avios&Money(足りないAviosを1.5円/Avios程度で購入できるオプション)ができないJALを利用するのはなかなか難しい人もいると思うので、制度を弄ってうまい具合にJALで使われるのを防いでいる感じはある。短距離を一気に上げたのも同じ意図っぽい(特定社だけあげたら反発もあるけど、全社一斉なら見えにくい)。
BAがFFPをどうやって使ってほしいかがいろいろ透けて見える。
JAL国内線の取得単価
必要マイル数が6000マイルからになったので、これっていくらで取ることになるのか?ってのを考える。
取得単価はイベリアからのマイル移行が塞がれたので、Avios&Moneyの取得単価である1.5~1.6円/Aviosと考えると…9000~10000円くらいになるかな?(これでもちょっと甘めの見積もりだと思うけど)
で、JAL国内線って先得なら10000円程度で買える路線も結構ある(海外発の国内線ならもっと安かったり…)。それに加えてeJALポイントのキャンペーンやマイル、その他を考えるとだいたい10~15%くらいは返ってくる計算になると思う(社員紹介があればもっと)。
先得での購入と比較した場合は少なくとも利用する区間の運賃が12000円以上でないとお得じゃないって感じになるんじゃないかな。
(もちろん運賃規則の違いから一概に比較はできないんだけど)。
直前発券なら意味はあるかな?しかし6000AviosだとこれJALマイルで取っちゃった方が楽な気がする…(家族以外の特典をいっしょに取る、という目的なら依然有効ではあるけど)。
その辺考えると国内線で使うのは止めた方がいいかも。
これからのBA特典の戦略
というわけで、必要マイル数が増加したので、戦略を考え直さないといけないっすね。人によって異なるかなと思います。
また、↓の件があったため、バイマイルの難度は上がっている。
まあフランスのやつとかまだあるけど…。
今までただ単にマイルを買って乗っていた人にとっては身の振り方を考えないといけない状態。うーん。
マイル購入単価の上昇・難化したため、入手法がバイマイルに偏っていた人にはうまみが少ないFFPになってきたかな。
場合分けすると、
BAエリートステータス持ちで、フライトで貯めている人、たまにAviosを買うぐらいの人
→そのままでOK。特典を取るときにAvios&Money(不足Aviosを現金で支払うオプション)を活用して、Aviosをバイマイルしていくのもアリ。
BAではフライトで貯めることはしていない、ワンワールド他社ステータスはないがマイルは貯めている人
→メインFFPをBAにして、フライトで貯める割合を増やす。国内線は有償での利用を視野に入れる
他社ステータスがある場合、これはちょっと難しいかも?何を優先するかになりそう
BAではバイマイルがメインだが外資ホテルのポイント等からの移行もある
→国内線での利用はマイル入手単価を勘案し、有償での利用を視野に入れる
場合によってはホテルポイントの移行先をUAにするのも手
中長距離国際線ではあまり変化がないので、こういった路線での使い道を考える
国内線しか使い道がないのであればホテルポイントはUAへの移行を優先した方がいいかな
BAではバイマイルやポイントサイトからの移行しかしていない
→現在あるマイルを有効に使える手立てを探す。国内線での利用はマイル入手単価を勘案し、有償での利用も視野に入れる
国内線でしか使い道がないのであれば、BAでの利用はあきらめる
Aviosを入手する手段がないのであればBAでの利用はあきらめる
まとめ:影響が大きい人と小さい人がいると思う
雑にまとめたけど、とりあえず乗って貯めて、BA/IBで使うのがお得になるように制度変更してきた感じ?当たり前のことなんだけどね。
欧州内の人なら近距離はBA/IB、長距離で他社を検討する、的な使い道になると思うので、足元の顧客へはダメージを与えず(BA/IBのチャートには変化がないため)、アジアの提携社でおいしい汁を吸っているやつを排除するという改定に見える。
今回の改定でモロに影響を受けるのはバイマイルしかしていないタイプの人。
イベリアのグルーポンの規約改定と合わせるとおいしいところはほとんどなくなったと思うので、ヨーロッパに行かないならもう使うこと自体をあきらめた方が良いんじゃないかなと思う。
また、国内線でしか利用していなかった人にとってももうわざわざ貯めるようなFFPではなくなった。国内線だけなら素直にJMBに貯めた方が良い。大御所サイトでまだお得!とか書かれてるけど、そんなこと無いっすよ。
ぼくの場合は東南アジア行きや欧州への移動にはまだまだ使えそうかな?というかんじ。人によっては死んだFFPになりそうだけど、使える人にはまだまだ使えるFFPであり続けるかなと。
個人的にはAYやBAを使って、欧州までの片道発券に使うとか、海外発券の始まり/終わりに使うといいんじゃないかなとおもいます。マイル少なくても予約するときに買えるし。