まだ海外で使ってはないけど、早速気になったことがいくつかあったので。
うまく使えなかった話。
HISモバイルの変なSIMは海外用「貼り付ける」SIM
HISモバイルの変なSIMが届いた。貼り付けるタイプのSIM(今使ってるSIMの上に被さるかんじ)と通常タイプの選択式で、貼り付けるタイプなら普段利用しているSIMと「SIMの抜き差しなしで」共用できる。
その他の特徴としては
- 1日500円(200MB)で海外でのローミング通信可能
- アプリから課金のため煩わしさなし
- 盗難による賠償の心配なし(もちろん自分のスマホがなくなればその分は被害を受ける)
- 上から貼り付けるため格安SIMと共存可能
というかんじ。SIM自体は期間限定で1980円→990円(2018年9月30日まで)。このサービス自体は7月1日から…だけど、渡航前に準備が必要だしね。
セットアップ
実際の製品には親切丁寧な取り扱い説明書が付いていた。これにそっていけば間違いはないんだけど、1点だけ。貼り付けるタイプのSIMを台紙から剥がすときは要注意。ぼくは失敗して強引にはがす羽目になりました。
まあ、取説しっかり読めば大丈夫。SIMを覆っているフィルムをはがして、台紙からSIMをはがす→ガイドに貼り付け先のSIMを載せる→フィルムを戻して上から貼り付ける→分離して完成、という具合。
貼り付けるとこんなかんじ。注意としては、SIMに貼り付けるという性質上、SIMトレイをスマートフォンに差し込むときに引っかかりやすくなる。きっちり接着させるのはもちろんのこと、無理に差し込むことはせずにキツければヤスリ掛けをすることを検討するべきかと思う(実際、ぼくは試しにiPhoneに差し込んだらSIMが削れてしまった)。また、Galaxy note8はそもそも入れることすら難しかったため、結局四方を少し削って入れやすくしておいた。削りすぎるとSIM破損や内部での折れもあり得るので、慎重にやりましょう(というかできればやらない方が良い)。あと当たり前なんだけど、SIMロック解除された状態orSIMフリーであることが必要。
ちゃんと動作するかどうか?相性があるかも。使えない組み合わせがあった
HW-01K、iPhoneSEについては無事に(?)元のSIMを読んだが、国際版Galaxy Note8は元のSIMを読み出すことが出来なかった。なので、もしかしたら相性問題があるかもしれない。これはメーカー依存なのか機種依存なのか、それとも国際版独特の事象なのかは不明。
ちなみに検証にはワイモバイルのSIMとdocomoのSIMを使用して、以下の組み合わせを試した。
- ワイモバイルSIM+変なSIMをワイモバイルiPhoneSEに→○
- ワイモバイルSIM+変なSIMをGalaxy Note8に→×
- ワイモバイルSIM+変なSIMをHW-01Kに→○
- docomo SIM+変なSIMをワイモバイルiPhoneSEに→○
- docomo SIM+変なSIMをGalaxy Note8に→×
- docomo SIM+変なSIMをHW-01Kに→○
以上の結果から、元のSIM依存ではなく少なくとも所持しているGalaxy Note8の問題であることはわかっている。これがすべてのGalaxy Note8に共通なのかどうかは不明だけど、「相性がある可能性がある」ことには注意が必要で、渡航直前に用意するべきではないのは間違いない。
Twitterを見た限りでは、あとはZenFone3がダメだったという報告があった。
アプリの使用
アンドロイド版は公開が遅れに遅れて試すことができたのはサービス開始後1週間遅れ。うーむ。
SIMの切り替え画面。かんたんですね。
きりかえるとこうなる。
課金はかんたん。選んで、
ポチるだけ。あとは実際に現地に行ってどうか?というところ。
買うとこうなります。
なお、エラーがでて購入自体うまくできなかったトラブルも発生。これはサポートに電話したら直りました。
追記:プランには販売数の制限があるらしい
プランには販売数が設定されてるらしく、ぼくが買おうとしたときには1日プランは売り切れ!早めに買わないとダメみたいですね、場合によっては自分の滞在日数とは合わない日数を買わなければならないこともある模様。サポートに聞いたら追加されるのは2週間程度かかる…とのこと。うーむ。
しかしぼくの行く2カ国はどちらもわりとマイナーな国。正直この二カ国で使えないのであれば他の国ではさらに厳しいのでは…?というかんじ。まだ発売直後だからお試しで使おうとしている人が多い…のだと思いたい。
まあ、何にせよ使う予定がある人は「余裕を持って」手配しよう。SIMに限らず、電子機器は相性とか初期不良とか絶対ないとは言い切れないのが怖いところ。
アプリの出来も正直良いとは言えないので、いまの段階では1000円ドブに捨ててもいいやと思える人じゃないと厳しいかも知れない。もう少しアプリの出来をですね…。また、国ごとのプラン購入なので、鉄道移動による国境またぎを含むような使い方では使いにくい。その場合、データローミング(パケットパック海外オプションや世界データ定額)、ローミングSIM(SIM2Fly, Starhub, AIRSIM etc)、レンタルルータの方が良いということもありそう。
9/19追記:規約違反でappleからペナルティを食らった模様
https://his-mobile.com/event20180912.html
iOS版で変なSIMをご利用のお客様にお詫びとお知らせ | H.I.S.モバイル
iOS版は現在利用不可(すでにプランを購入済みであれば利用可能な模様)。
2018年9月12日以降にご出発予定のお客様において変なSIMをご購入済みで、現時点においてまだ通信プランをご購入されていないお客様につきましては、変なSIMの購入代金をご返金させていただきます。
返金をご希望のお客様は、大変お手数ではありますが、弊社ヘルプデスクまでご連絡をいただきますようお願いを申し上げます。
というわけで返金対応中。うーむ。
どういうことかと思ってたら…顛末をshimajiro@mobilerさんがまとめてた。
日本通信×H.I.S.「変なSIM」、Appleの規約違反でアプリ起動が不可能に→返金対応を実施
なんというかいかにも日本通信的というかなんというか。
Apple Developer Enterprise Program 規約違反による処罰例(H.I.S.モバイル「変なSIM」アプリ) - blue developer
こういうことらしいけど、ぼくはAndroid版で色々やってたので知らなかったけど、iOS版ってそんなことしてたんすねと。
これはなんだかなぁ。ますますお勧めできないっすね。おとなしくローミングSIMを用意した方が良さそう(もしくはキャリアのローミング)。