SPGアメックスのキャンペーンでポイントがいっぱいもらえる!ということで、プラチナチャレンジが流行っているようだけど、少なくとも今はお勧めしませんという話。
世界最大の国際ホテルチェーン・マリオットとは?
マリオットは世界最大の国際ホテルチェーン。日本国内だと北海道から沖縄、宮古島まであって、広い範囲をカバーしている。
最近では道の駅にもフェアフィールドブランドで進出しており、国内では一番勢いがあるんじゃないでしょうか。
で、マリオットには会員プログラム「Marriott Bonvoy」があり、宿泊でポイントがついたり、宿泊実績に応じてステータスがついたりする。
マリオットの場合は
- メンバー
- シルバー
- ゴールド(25泊)
- プラチナ(50泊)
- チタン(75泊)
- アンバサダー
- (非公開ステータス)
のランクがあり、今はやりのSPGアメックスカードを作るとゴールド会員からスタートできる。
会員ランクを上げると、空室がある場合客室グレードが上がったり(ゴールド以上、ステータスごとに限界あり)、レイトチェックアウト(通常のチェックアウト時間よりも遅く出られる)、レストランでの割引等が受けられる仕組みになっている。
また、プラチナ以上で「クラブラウンジ」の利用が可能になったり、朝食が無料で付帯したりと大きな特典が得られる(ブランド・ラウンジの有無等で変動するため、規約はよく確認しましょう)。
こんなかんじ。
※プラチナの特典は本当に分かりにくくて、たとえばACホテルやフェアフィールドでは朝食が付かない(AC銀座はオリジナル特典として現在は付帯)、コートヤードはクラブラウンジがあるホテルは付くがクラブラウンジがないホテルは付かない(ところがこれも国内では付く付かないがホテルごとに異なる)。
クラブラウンジを利用できるのはブランドが決まっていて、こちらも要確認(ラグジュアリーコレクションやリッツカールトンは不可、またリゾートは対象外)。
またラウンジを他の名称やカテゴリに変更して、プラチナ会員には利用させないようにしているホテル(メズム)もあり、必ずしも使えないことには注意が必要。
マリオット・プラチナチャレンジとは何か?→上級会員になれる近道
プラチナチャレンジは、現在ゴールド以下だけど規定の期間中に規定の泊数すれば、プラチナエリートにしてあげますよ!というしくみ。
通常50泊必要なところ、16泊/3か月(2021年5月現在)でプラチナになれる!という一見お得な仕組み。
実はぼくも以前やっていて、JALダイヤモンド→UAプラチナ→マリオットゴールド(この時は統合前でラウンジ等付帯あり)→9滞在してプラチナ→チタン→コロナ特別対応でプラチナ→コロナ対応の宿泊数カウント加算でプラチナ、とわりと乞食くさい方式でプラチナを維持している。
昔の話なので、今とは変わっているけど、雰囲気はわかるかなと。
なのでまあ、この方式の良し悪しについては言う資格がないんですけど。
現在のプラチナチャレンジの条件とかその辺はsasasanさんのブログでも見てください。
ちなみにゴールド会員→プラチナ会員に関しては中国サイトを通すともう少し泊数が減らせる。気になる人はググってください(おすすめはしません)。
で、トップの話に戻るわけです。
マリオット・プラチナチャレンジをお勧めできない理由
何故お勧めできないのか?というのはいくつか理由がある。
あなたは年間何泊ホテルに泊まりますか?普段どんなホテルに泊まってますか?16泊分元を取れますか?
これ!これが一番大事なんですけど。
たとえば年5回程度で旅行に行くとして、年間10泊程度するとする。1泊2万円としたとき、20万円程度をホテルで使っていることになる。
ホテルの朝食はだいたい3000円~5000円程度。これを毎回食べているとして、5万円程度がオトクに!
…16泊には最低13万円程度がかかるので、これだと損になるかんじ。
ではラウンジが使えるホテルなら?
→普段どんなホテルに泊まってますか?朝食やラウンジ、レイトチェックアウトのためにホテルグレードを上げないといけないのでは?
というかんじで、旅行の頻度が高くない場合、16泊分の出費を上回るリターンを得ることはまずできないです。その辺をよく考えてほしいと思う。
あと、何よりの問題として「繁忙期はそもそもアップグレードされにくい」ので、お盆や年末年始にしか旅行しない人はまず有り難みを感じることはないと思います(強いて言えばチェックインの混雑は避けられる)。
プラチナ会員は増えすぎていて、ベネフィットを十分享受できない
コロナ禍で旅行需要はすっかり減退しているけど、それでもGoToトラベル実施時等は結構混んでいた。
このときは客室のアップグレードは最小限だったし、レイトチェックアウトもできなかったことも数度あった。
さらにサービスが制限されていることも多く、満足できる滞在ができるとは言い難いことも…。
三井とかはめっちゃ塩だった。
ほかのチェーンでも良いのでは?
たとえば、行先が東京や横浜、大阪、沖縄であればインターコンチネンタルがあるし、都市部だと大体クラウンプラザがある。
IHGのステータスはラウンジ利用はできないものの、インターコンチネンタルであれば客室のアップグレードやレイトチェックアウト等は「保証」。
さらに独自施策として朝食が付くクラウンプラザもいくつかある。
ANAのスーパーフライヤーズカード持ちならSFCプラン使えば朝食は付くし。
そんなインターコンチネンタルアンバサダーは年間200ドル。これで足りる人も多いんじゃないでしょうか。
朝食目当てなら(雲行き怪しいけど)ヒルトンもあるし、客室のアップグレードとレイトチェックアウトならアコーもある(ホテル数が少ないけど)。
そもそもマリオットが…
マリオット系はSPGアメックスの紹介目当てに妙に良く言われており、他のチェーンと比べて価格が高い傾向にある。
コストパフォーマンスで言えば微妙なホテルも見られるので、ん?となることもしばしば。
さらにホテルチェーンは合う合わないが結構あるので、その点も注意が必要。波長が合わないとか、そういうことも結構あるので、いろいろ泊まってから考えた方が良いです。
途中で打ち切られるかも
コロナ禍独特の心配事として、「突然キャンペーンが終わる」「キャンペーン途中だけど強制的に中止させられる」「そもそも外泊ができない状況になる」「家族の理解が得られない」等々、コロナの動向次第で困ったことになる可能性は結構高い。
実際、JALなんかは2020年のFOP倍キャンペーンを打ち切ったし、プラチナチャレンジ自体も途中受付を停止していた。
そうなったときにまあ仕方ないなぁと思えるようでないと、手を出すのはちょっとやめた方がよいです。
プラチナチャレンジした方が良い人
ではどういう人がプラチナチャレンジに向いているのか?というと…
- コロナ終わったら毎週旅行する、年間50泊を超える人
- もともとマリオット系の宿泊が多く(年間20泊とか)、この機会に上を目指したい人
- 他のチェーンで上級会員を持っていて、場合によっては乗換を考えている人
- 海外での宿泊が多い人
というかんじで、とにかく宿泊数が多い人でないと役に立たないとおもいます。
まとめ:マリオットだけ見るのはやめよう
とまあこんなかんじ。考えないといけないのは
- 自分はどんな旅行をしているのか
- ホテルに重きを置く必要があるのか
- ホテルの価格帯は?
- 行先にマリオットがあるのか
- マリオットである意味があるのか
- 特典を生かせるだけの宿泊数利用するのか
らへんでしょうか。人によって何が合うかは違うので、プラチナチャレンジがオトク!というのには惑わされない方がよいとおもいます。
そんなかんじ。