往路のプレミアムグリーンがイマイチだったので、グリーン車を利用してみた。
サフィール踊り子のグリーン車利用
正直なところ、往路の新宿-横浜のプレミアムグリーンだけでこの話は終わらせようと思ってたんだけど、プレミアムグリーンががっかりだったのでわざわざ横浜から20分間しか乗れないのにグリーン車に乗車してみた。
この区間の特急券は乗車券抜きで1810円。20分でこのお値段はなかなか…(往路の新宿-横浜はもっと厳しいんですけど)。
シートアブレストは2-1。1の方に座った。
電源付き。
リクライニングは手動ながら、フットレストは電動。フットレストを動かすと座席が沈み込むタイプ。
リクライニング角はプレミアムグリーンより深く、またフットレストもプレミアムグリーンより持ち上がる。プレミアムグリーンとは…?となった(実際の角度はちょっとわからんけど、あくまでも座った感想として)。
座席の座り心地もプレミアムグリーンよりソフトな座り心地で、グリーン車の方が上等。
もちろんフカフカというわけではなく、JR東日本の特急グリーン車という座り心地で、逆に疲れるということもなく良好な座り心地。
また、車内の雰囲気は木目と白基調の明るい雰囲気。
プレミアムグリーンのクソ重い雰囲気よりずっと観光向き。
参考までに同じようなアングルのプレミアムグリーン。
これが新幹線のグランクラスであればこの配色もアリだと思うんだけど、伊豆方面の特急列車としてはちょっと…というところ。
まとめ:サフィール踊り子はグリーン車で決まり
というわけで、サフィール踊り子はプレミアムグリーンよりグリーン車の方が優れている。
サフィール踊り子はよりリッチにみせたいがために、シェル型シートを入れてしまったのが最大の失敗だと思うんですよね。
シートの方向転換機構が必要な鉄道車両において、シェル型シートはそもそも百害あって一利なし。
これが進行方向が常に確定している航空機や、そもそも転換が必要ないユーロスター(座席固定)のようなものであれば前の座席が倒れ込んでこないシェル型って意味があるんだけど、座席転換機構が必要な日本国内の特急列車においては、その機構ゆえにシートピッチが十分確保されている。
そのため、そもそもシェル型の利点である「前の座席の影響を受けない」ことが必要がない(実際、国内線最上級座席であるJALファーストクラスは前席との間隔が十分にあるため初代はシェルタイプではない)。
その上にさらに転換機構のせいで横幅やその他諸々に制限が付いてしまうわけで、もう少しうまく行かなかったのかなぁと思ってしまう。
ちょっとおえかきしたんだけど、シェルシート故にリクライニング=座席が前にせり出す、ということ。
これで何が起きるか?というと、足を組もうとすると前の座席に衝突するんですね。まあ、気をつけて組めよって話ではあるんだけど、これが仮にシェルシートでない場合はこの事象は起こらないわけで、シェルシートのせいと言えると思う。
なんというか、プレミアムグリーンは座り心地や使い勝手といった「本質」を見失ってしまっていて、とにかく豪華に見せるにはこうすればいいだろ!みたいな、自己満足のかたまりであると感じた。
対称的に、グリーン車座席はいままでの鉄道車両のつくりを受け継いだ構造となっており(アンクルチルトリクライニング機構や電動フットレスト等)、順当に進化している。
その辺から、サフィール踊り子は比較的(この車内では)安いグリーン車orグリーン個室を利用し、サフィール踊り子ならではのサービスであるカフェテリアやヌードルバー(現在休止中だけど…)といったサービスを利用するのが正解だと感じた。
まあそんなかんじでしょうか。
あんま関係ないんですけど、この記事書いてて東海がN700Sでアンクルチルト機構導入でイキってるのがとても恥ずかしいなと関係ないことを思いました。はい。