釜山に行った話を書いたけど、そのときに利用した。こりゃ便利だ。
世界データ定額で24時間980円
auのスマートフォン利用者向けのサービスで、指定国でのパケット通信が日本国内での契約したデータ容量分（7GBのプランなら日本国内と海外利用合算で7GBまで）を980円/24時間で利用できるサービスだ。指定国は以下の通り。
対象国
アメリカ本土、アラスカ、ハワイ、カナダ、韓国、台湾、タイ、香港、シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランド、クリスマス島、ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、オランダ、スペイン、ベルギー、オーストリア、チェコ、スロバキア、スイス、ルクセンブルク、サンマリノ、バチカン、リヒテンシュタイン、プエルトリコ、米領バージン諸島、カナリア諸島、スペイン領北アフリカ
対象ユーザー
対象ユーザーはデータチャージに加入していること。
これに加入するのは新プランであるデータ定額○○だけでなく、LTEプランのパケット定額サービスLTEフラットでも加入可能。なのでスマートフォンユーザーの多くが利用できる。
使用開始から24時間の良心的な設定
これのいいところは、使用開始から24時間というところ（日本時間での1日単位ではないのがとても良い）。一人での土日の弾丸旅行なら時間によっては980円だけで二日カバーできるため、Wi-FiルーターやSIMカードを買うよりも安くなる可能性がある。今回の釜山行きは滞在時間が17時間だったため、とても便利に使えた。また、auのSIMカードを使ってローミングをするため、電話をそのまま受けることも容易だ（通話料は定額じゃないことに注意）。
ルーターレンタルと比較する
例えばWi-Fiレンタルを展開するグローバルWi-Fiの場合、韓国で2日間LTEルーターを利用する場合、公式サイトでの検索結果は1880円（割引あり）。台湾で弾丸日帰りをした場合でも1500円程度がかかる（経由するサイト次第ではもう少し安くなる）。この場合、24時間の利用で済むならばローミングのみで乗り切った方が確実に安いし、何より設定が簡単なので便利だ。 今回の旅行と同様の日程で、最安値になると思われる組み合わせで1100円程度となった。
さらに弾丸旅行の場合、仮に同程度の価格であっても、受け渡しの手間や接続の面倒さを考えると、世界データ定額の便利さにはかなわない。Wi-Fiルーターの場合、日本で接続設定ができないため、機械の不具合等の場合にはどうしようもないのもネックだ。
これ以外の手法としてはSIMカード購入もあるが、空港のカウンターは混んでいることもあり、素早く空港を脱出したい人にはあまり向かない。個人的には3日間以上であればSIMカードを買うことも考えるが、それ以下の滞在日数で世界データ定額対象国であればもうこれだけで乗り切ってもいいのでは？と考えている。
上記のような場合であっても、何人かでの旅行ならばWi-Fiルーターのレンタルがおすすめ。人数で割ればかなり安くなる。
また、複数回線で使う場合にはローミングではすべてに料金がかかるため、ルーターレンタルもアリかもしれない。
なお、世界データ定額で使用したデータ量はもともとの契約のデータ通信量から引かれるため、パケット定額サービスを低容量で契約している人にはおすすめしにくい。そういう方ならやはりルーターやSIMカード購入を検討した方がいいのかも。
また、世界データ定額は対象国が少ないため、それ以外で利用する場合は必然的にWi-Fiレンタルもしくは現地でのSIMカード購入に頼ることになる。
auユーザーならぜひとも利用したい画期的なサービス
というわけで、だれでも便利に！というわけではないが、多くの人が恩恵を受けられる画期的なサービスで、個人旅行で土日のみの利用ならかなり安く上がるサービスだ。auユーザーならどんどん利用しよう。
ドコモの場合、海外1dayパケというサービスがあるが、こちらは30MBしか使えない（キャンペーンで容量が増えてることあり）。SIMカードを買うまでのつなぎといった印象だ。そのかわり、100以上の国と地域で利用可能なのがメリット。こちらの場合は通信容量がそもそも少なすぎるため、Wi-Fiレンタルに頼るのが懸命だ。
グローバルWiFi。複数人での利用や世界データ定額対象国以外では活躍する。
