時事ネタってことで。
ソラチカルートって何?ってのはここではおおざっぱにしか説明しません(このサイトではポイントサイトに触れてないので…)。簡単に言うと、各所のポイントをポイント交換サイトに集めて、それをメトロポイントに変換(ここで通称ソラチカカードが必要)、それを90%の変換率でANAマイルに変換するというもの。
で、これの入り口部分であるポイント交換サイト→メトロポイントがふさがれた模様。
ソラチカルートの廃止の原因は分からないが、間違いなく言えるのは陸マイラーは「やりすぎ」
今回の件で関係するのは3つの会社。つまり、
- JCB
- 東京メトロ
- ANA
の3つ。さて、それぞれどんな感じなのか。
こちらのブログでは以前からソラチカルートの先行き不安について考察をされていた。
JCBが2017年度より経営方針転換!ソラチカカード、陸マイラーへの影響とは - 不労所得でマイル旅 ~世界一周したら単身赴任に ~
経済に疎いぼくには逆立ちしても書けない、すごい記事。
また、様々な角度からソラチカルートの終焉は近いみたいな予想を立てていたサイトはいくつもあった。まあ、大体そんな感じで
「決済をしないのに」(JCBが問題視)
「大量のマイルをかき集め(発行済みマイル数が増え、本当の多頻度顧客が使えない)」
「無料で乗られる」(ANAが問題視)
「ただの踏み台にされる」(メトロが問題視)
という三者三様の問題があったことによるものと思われる(あくまでも予想)。
「決済をせず」「ただの踏み台にする」この二点はやりすぎとしか言いようがない。
さて、ここで考えたのは各ブロガーには責任がないのか?ってところ。
ブロガーの罪
まあ、ぼくもちょっと書き方考えようかな、とおもいます。
決済をしなくていい!と煽るサイトの存在
ソラチカ改悪の件が大々的にうわさになっていたのは昨年末から。決済をしなくていい!と煽っていたブロガーも手のひらを返したように「決済をしようキャンペーン」をしていたため、そろそろやばいのかな?というのは感じていた。思ったより早かったけど。
おそらく、ルートを塞ぐ一因であろうJCBにとって、このカードが「決済額が多い」カードであれば、ルートを完全にふさぐようなことをせず、交換率の低減程度で済んだのではないかと思われる。
それを考えると、「決済をしなくていい!」と煽ってたサイトの罪は重い。上の人が誰とは言いませんが。
たとえばこういうの。まあ、カード会社からすれば気分悪いだろうね。
メトロに乗らない客に東京メトロのポイントを貯めさせるということ
メトロポイントは本来「東京メトロを使って」貯めるポイント。東京メトロを頻繁に使う人って基本的に以下の二択だと思うんだよね。
・関東在住の人
・地方在住だけど、旅行で頻繁に関東に来る人
さて、東京メトロにとってはこの人たちがどんなふうに使うことを想定していたのかと考えると…
関東在住→単純に通勤や移動手段として東京メトロを優先して使うようになってほしい(ご褒美としてのANAマイル)
地方在住→旅行で東京に来た時に東京メトロを使ってほしい、貯まったメトロポイントでANAに乗ってまた東京に来てほしい(お得を提供するから、メトロ乗ってね!ってかんじ)
ということになる(当たり前なんだけど)。ということは、「東京メトロを使わないのにソラチカカードを活用されるのはただの踏み台でしかない」わけで、好ましい顧客ではないということに。まあ、ANAの場合国際線乗るなら絶対東京に来なければならないので、使い方次第では…というところはあるけど。
ANAはどうか
また、ANAにとっても本来は有償で乗るはずだった顧客が、「特典で」乗ってしまうことになる。旅行系のブログ書いてると気付かないけど、有償じゃ乗らない!って人は案外居るもので…。
とはいえ、ANA的にはマイルの他社への販売はとてもおいしい商売らしいので(だからANA Xができた)、ANAはあんまりこの辺は気にしていないかもしれない。
ただ、SFC修行僧が増えすぎて本当の多頻度顧客からブーイング…なんてのは結構あったのかな?という気はする。儲かるし気にしてないとは思うけどね。
この3点を考えると、やはり一番激おこなのはJCBなんじゃないかな、という気がする。
雑に波及先を考える
これを考えると、まずやり玉にあがるであろう案件がモッピー。これのJALマイルへの期間限定キャンペーンはすぐに終わるのでは?とみている。ANAに対抗する意味もなくなるしね。これが終わらない場合、僕のようなJALマイラーも「特典が取りにくい」というあおりを食らう可能性がある(こちらはカード会社はあまり絡まないし)。
あと、JALのキャンペーンが継続になる場合はおそらくはJALと同じ仕組みをANAにも解放するのでは?という気がする(ANAもしくはJALマイルに○○ポイント交換すると、翌月●●ポイントプレゼント!みたいに)。
次にANAnimoca。こちらに移行する!という人が多いけど、こちらもあまりに殺到するようだと交換率が下げられるとかありそう。それを防ぐには福岡行ったらちゃんと使うといいと思います。これも交通系なので、発行数と西鉄の利用者数が相関するようならちゃんと考えてくれるでしょう。
LINEは…これはソラチカ介しているし、そのうち消える…と予想。ただ、JCB, メトロ、JCBだけでなくLINE社も介するような話だし、すぐにどうこうとはならない気はする。
同様に、塞がれていないソラチカカードからANAマイルへの変換も(可能性はかなり低いと思うけど)一時的に絞ってくる可能性はある(何故可能性が低いかというと、通常のソラチカカード利用者があおりを受けてしまうため。還元率変更ではなくポイントサイトからの移行を封じたのは、通常のソラチカカード利用者への配慮だと思われる)。
あとは他のFFP。特にBAあたりはかなり使いやすいので、あまりに流入が多いならこちらも近いうちに改悪が入ってもおかしくないんじゃないかなと思う。
各ポイントサイト関連は、
- モッピー→2月まで一強体制、その後は出方次第
- LINEポイント等高効率交換ルートを持つサイト→3月以降活況、ただし市場の縮小は免れない
- 高効率交換ルートを持たないサイト→陸マイラーが居なくなり苦境に。ANAやJALへの高効率直接交換ルートを開拓するような業者が現れるかも
- LINE→ポイントサービスとしてのシェアを伸ばしウハウハ
- アメーバ(ドットマネー)→苦境に立たされる
的な?個人的な予想としては、各エアラインへの高効率直接交換ルートを確立するサイトがモッピー以外にも出てくるのではと予想。というか出来ないと業界自体が衰退するだろうし、信用問題を引き起こすところも出てくるのでは?
まあなんにせよ、お得な話はずっと続くわけではないので常に次善の策を考えておくのが吉。
あとは改悪されたら困ることは「言わない」ってのもアリ。ぼくも本気で困ることはブログでは書いてない(BAについては今更な話なのでお口チャックしません)。
恩恵を受ける人もいそう
陸マイラーが減るということは…当然特典は取りやすくなる。なので、おそらくは普通にANAに乗ってマイルをためているような人にとっては朗報かな、と思う。ただ、貯めたマイルを吐き出すまではこの状況は続きそうなので…2年くらいは取りにくいのではないかと予想。
しかし…陸マイラーが減ったらA380は埋まるのかな…というのはとても心配なところ。
改悪を避けるために~何事もやりすぎはよくないよ
以前こんな話を書いたけど、改悪の引き金ってやっぱり「やりすぎ」だと思うんですよ。で、ブログで何でもかんでも書いてしまうと「やりすぎる」人を増やすことになっちゃう。
雨金騒ぎの時もそうだけど、加減がわからない人の流入ってのはやっぱり怖いなと思った。
ということを考えると、我々書く側としては
- 自分が塞がれて困ることは書かない
- そこに集中しないように、情報量を増やす
- ある程度知識がないとわからないようにする(これはちょっとどうかと思うけど…)
という感じにして、受け取る側やブログをやってないような人は
- 自分が塞がれて困るようなことは基本的に口外しない
- 一つのプログラムに頼らず、いつでも代替法を稼働できるようにしておく。一つの方法を全力で回すのは避ける
- 自分から情報を取りに行く
ということが必要なのかなと思うところ。
今回の場合であれば、ANAnimocaルートもLINEルートもまんべんなく使っていかないと、また同じことが起こるとおもいます。
まあ何が言いたいかというと…みんなそれなりにしようぜって感じ。まあこのサイトは不親切な書き方してるし、そんな改悪の引き金になるようなことは書いてないけど、今まで以上に気を付けたいなとおもいました。はい(BAについては今更なのでお口チャックしません)。
追記
各所での反応を見てると…LINEルート全力!とかnimoca全力!、あとは残り3ヶ月限界までぶちこんでソラチカ解約!なんてのもあった。そしてそれを煽るサイトも。中にはまだ間に合う!なんて煽り方をしている大手すらいてなんだかなぁ。
…うーむ、陸マイラー界隈の寿命を縮めるだけだと思うんだけどな。せめて今からでもLINEルートの要であるソラチカを決済に使うとか、定期はソラチカに載せるとか、そういうことをした方がいいと思うんだけどな。大手のブログであれば、「ちゃんと使おうキャンペーン」をするべきだと思うのは僕だけでしょうか。
また、他のクレカ案件等にしても、ちゃんと使わないと長期的には損することになると思うけどね。マジで。